今年も9月頃から今月まで夜の街を中心に撮影をしています。場所的には銀座、新宿ですが浅草も少し撮りたいと思っていました。浅草は昼の町と言う感じで人の賑わいも暗くなると少なくなって店じまいも早く、夕方から撮影を始めるとすぐに撮影時間も終わりになってしまいます。そんなわけでイベントがある時に午後から出かけて夜の8時頃までと思って羽子板市のある今日を選んで浅草に出かけました。
午後3時頃、浅草に着くと仲見世通りはすでに正月気分の飾りで人出も多く歳末の雰囲気が一杯でした。
仲見世通りの終わり頃から境内にかけて羽子板売りの店や飲食関係の店が並んでいて賑わっています。心なしか年々、規模や人出が少なくなってきているように思えるのが気がかりでした。例年通り今年の話題になった人や事柄を羽子板にした変わり羽子板がありました。ガンダムや作者が亡くなったくれよんしんちゃん、引退した野村監督など他の店ではイチローなどもありましたが例年と比べると少し少なかったような気がします。又、変わったところでは芸術大学の生徒が作った現代的で斬新な羽子板もありました。
午後3時半頃に大衆演劇場の「木馬館」は昼の部が終わって出てくる観客に御礼やお見送りするために役者も出てきます。時間になったので慌てて木馬館の前に行った所、もう昼も部が終わって観客が出始めていました。浅草に来たときは必ず時間に合わせて木馬館の前に来てこんな光景を撮ることにしています。今日は夜の部を見るために椅子に座って待っていたファンのおばさんが飾ってあった花輪に髪が引っかかり隣のおばさんと必死になって取っているハプニングを撮ることができました。
まだ暗くなるには時間があるので又、浅草寺に戻って羽子板市の撮影です。羽子板市には羽子板を売っているだけでなく羽子板に似顔絵を描いてもらったり、何も書いていない羽子板に自分で絵を描いてオリジナルな羽子板を作れるお店などもあって子供達も楽しそうでした。
時間も5時近くなったので浅草の町の方に行きました。丁度、日も暮れかかり花屋敷の前は薄暗い空の下に看板の明かりや入り口の照明が浮かび上がってきています。羽子板市があると言っても今日は普段の日で町の方は人出も少なくひっそりとしています。六区通りに行っても競馬がないので週末のような賑わいもありません。夜の浅草をと思っていましたがなかなかシャッターチャンスは見あたりませんでした。浅草公会堂前のオレンジ通りはイルミネーションが輝いていて浅草では珍しい雰囲気です。
競馬のある週末は場外馬券売り場に集まる人達や観光客などで午前中から賑やかな飲み屋通りも今日は静かです。お客も少ないので店の前には店の人達がみんな客寄せに出ていてシャッターチャンスもなく、写真を撮るような雰囲気にもなれませんでした。
6時を過ぎた伝法院通りはもうシャッターが閉まっている店や片づけ始めている店などもあり、もうじき薄暗い通りになってしまいます。ぶらぶらと町を一回りしても人も少なく、シャッターチャンスもなく、寒い今日は寒さが一段と身にしみる感じでした。
特に夜の町、浅草は写真を撮れそうもなかったので又、羽子板市の浅草寺に戻ってきました。浅草寺はライトアップ中で五重塔もライトに照らされ夜の空に綺麗に浮かび上がっています。気を取り直して羽子板市の通りを行ったり来たり人出か少なかったので端の方の店では望遠系で離れて店全体とお客など雰囲気のある写真も撮れたりして何とか今日の一枚というのがあったと思いました。
最近、暖かった12月も急に寒くなり、今日は特に寒く感じられました。8時頃まで撮影するつもりの予定も寒さもあって7時頃に今日の撮影を終わることにしました。まだ仲見世通りは店も全部開いていて明るすぎるぐらい明るく、羽子板市の帰りの人々で賑やかですが夜の浅草撮影はなかなか難しい物がありました。