日の暮れるのも早くなってきて夜の撮影にはもってこいの季節になりました。9月は金沢区や川崎の夜祭りを撮影に出かけましたが今日は今年初めての夜の銀座を撮影に行くことにしました。
午後3時過ぎにJR有楽町駅に着き、駅前の交通会館にある京セラ・コンタックスギャラリーで写真展を見るつもりで行きましたがギャラリーは閉まっていました。以前は水曜日休館だったので開いていると思っていたのに休館日が変わっているようです。その後、銀座通りにでて見ると3連休の中日の今日はいつもより大勢の人達が銀座に来ているようです。
銀座の撮影の時は必ずギャラリーの写真展を梯子してから撮影しています。しかし最近は銀座からギャラリーが移転していき、今は大きい所では京セラ・コンタックスサロンとニコンサロン、キャノンサロンの3ヶ所しか無くなりました。噂で近い内にコンタックスサロンが移転ではなく閉館するということも聞きました。銀座松坂屋の裏にあるニコンサロンは年末年始以外は基本的に年中無休になっているので一つだけ写真展を見ることができました。鷲尾和彦氏の写真展「極東ホテル」はニュースの報道特集などで放送されていた山谷の簡易宿舎が舞台でした。安く日本旅行をしたい外国の若者達で賑わう簡易宿舎に本人も泊まりながら撮り貯めた写真が飾ってあり、記念写真風ではあるものも若者達と対局した迫力も感じられ記録的にも見応えのある写真展でした。
ニコンサロンの写真展を見た後、銀座を少し歩いてから裏通りに入ってぷらぷらしていると一軒のお店に車が一台展示してありました。あまり広くない店に車庫に入っているような感じで車を販売しているのは初めて見ました。車はLoperaio(ロペライオ)と言うことですが外車音痴の私には初めて聞く名前です。普通の車のデーラーでは店舗も広く、何台か展示してありますが裏通りに1台だけ展示で値段を見ると2380万円、女の人が一人、奥のカウンターに座っています。これで商売になるんだろうか?もっとも1台売れれば利益も多く、顧客がついていればいいのかな等と要らぬことを考えたりもしましたが、あまりにも縁のない世界なので想像も付きませんでした。
日が暮れるにはまだ間があり、その前に食事をしてからと思い早めの夕食を摂り午後5時過ぎに店をでました。JR有楽町駅前はいとしあのビルが建ち広場も出来てあの古くさいイメージからがらりと変わってきました。人の流れも多くなり買い物客で溢れています。日も暮れてやっと夜の撮影に適した時間になってきました。
JR有楽町の駅やこのガード下は前のままで古い暗いイメージが残っていますが今まで見られなかった街頭ライブの若者達がいます。人の流れや賑やかさに敏感に反応してこんな所にも変化が出てきたのには驚かされます。
ガード下周辺を歩きましたが今日は日曜日なので飲み屋の営業は半分以下でいつもの魅力が感じられずに又、銀座通りにきています。歩行者天国も終わっているので人は歩道だけになっていてその人数の多い事、歩くだけで精一杯です。いつもは混雑していてもこんなに人が多いのは初めてで写真を撮るどころではありません。最近の銀座はブランドメーカーの店舗が次々とオープンして不景気だと言っている割には高級品が売れているらしくそんな人達が銀座に集まっているようです。このビルも最近できてオープンしたばかりで入店するのに行列が出来ていました。只、この店は値段は安く今までの高級品ばかりのメーカーでなく、手頃な値段の衣料品メーカーだと言うことです。それにしても行列してまでも、皆さんの辛抱強さには頭が下がります。
銀座4丁目から1丁目に行き、戻ってきて8丁目の外れまできました。この辺までくるとさすがに人出も少なくなり写真も撮れるようになるものも明かりも暗くなり、魅力的な場面も少なくなるなどして、なかなか難しい物です。銀座通りはもう少し人が少なくなってから撮るしかないと思い、珍しい2階バスや和服の人達を撮りながら有楽町の方に足を向けました。
有楽町ビックカメラ裏の東京国際フォーラムの広場は椅子があって一休みするにはもってこいの場所です。そこで少し休憩をとってこれからが夜の撮影本番です。ガード下周辺に映画のような看板とその脇に占い師の女性がいてこれは面白いと思い、撮影を始めました。ガード下の古びた雰囲気の中に看板と占い師の灯り、なかなかフォトジックです。舞台は最高、それに通行人を取り入れてと粘ったかいがあって何とか気に入る写真を撮ることができたと思います。
有楽町から銀座通りに戻ってきました。時間は午後9時近くになっていて人通りは大分少なくなって来ています。やっと写真も撮れる状態になってきました。先ほどでは居なかった占い師も店を開いていて若い女性達が占って貰っています。そんな写真を撮ったり、ニッサンギャラリーの前でメールをしている女性を撮ったりしながらいつものように被写体を探しながら銀座撮影を続けています。
銀座の中心部から新橋寄りの、銀座1丁目の方にきています。時間も午後9時を過ぎ、ほとんどの店が閉まってきました。灯りは点いているのでまだまだ撮影はできますが人通りも急に少なくなり、人物スナップ撮影はそろそろ終わりのようです。銀座1丁目に近い閉まった宝石店の前ではショーウインドーの中に飾られている宝石に見入っている家族なども見られました。
銀座1丁目からはJR新橋駅がすぐなので新橋から電車に乗るために駅の裏側にきています。ついでに飲み屋街を一回りしてから帰ろうと思い歩きましたがやはり今日は日曜日なので営業している飲み屋はほとんどありません。駅裏の広場にはSL列車が保存してあり夜はちょっとしたライトアップもしています。広場にもほとんど人影もなく、時間も午後10時近くになっています。今日は人通りが多くて初めは撮影になりませんでしたが最後に少し写真が撮れたので一安心という所でした。