今日は夜の銀座を撮影に行く予定でしたがブログで写友が6日は川崎で阿波踊りの祭りがあると紹介してくれました。銀座は別の日でもいいと思い、予定を変更して今日は川崎に撮影に行くことにしました。
川崎の阿波踊りは一昨年に一度行っているので今回は2度目です。
夜を中心に撮影したいと思い、川崎に着いたのは午後4時過ぎでした。川崎駅前の広い車道を通行止めにして各グループの阿波踊りを審査して賞を決めるメイン会場は一番混んでいます。大勢の人だかりで撮影する気もなく一応ちらっと覗いて人通りの少ない通りに出ました。笛の音がしていたので行ってみると出番前の練習をしています。ここは見物人も少ないし写真は自由に撮れます。しかし、まだ明るくてその気持ちになりません。祭りは後回しにして路地通りをぶらぶらしながら時間つぶしの撮影をしていました。
暗くなるのはまだまだのようでここは時間つぶしの一休みとゆっくりと休んで暗くなり始める6時少し前に動き始めました。阿波踊りのグループは大通りのメイン会場から順次アーケイドのある商店街に回り、数カ所で阿波踊りを披露しながら移動します。商店街は明るく、踊っているところは大勢の人に囲まれています。写真を撮っても背景は見物人が写り、明るいので写真は撮りやすいが夜のイメージはでません。見物人も多く少し離れて見ている子供達は見ることができずにつまんなそうな顔をしていました。
阿波踊りのグループを連と呼んでいて今年の参加グループは15連と言うことでした。メイン会場から回って来る各、連は京急の駅に近い商店街から入ります。ここは商店街の入り口なので背景に夜の町並みが写り、夜というのがよく分かります。初めの踊りを披露する少し前の場所なので次の連はここで待機しながら踊りの練習や雑談などいろいろな表情が拾え、今日はここでねばることにしました。この「えびす連」の着物はユニークで着物の後ろに大きなえびす様の顔が描いてありました。
阿波踊りは大人が中心で子供は割と少ないけれど大人達と一緒になって踊りを楽しんでいる子供達もいました。自然な表情や動作などは大人よりもいいのでシャッターチャンスを選んで撮っているとすぐに気がつかれピースのサイン、なかなか思うようには撮れません。でもピースの写真も可愛いね。
前の連が大勢の人達に囲まれて阿波踊りを披露している手前で順番待ちの連は本番に向けて踊りの練習やら記念撮影などいろいろな表情を見せてくれます。本番ではないので迫力のある踊りなどは撮れないけれどリラックスした自然な雰囲気は又、なかなかいい物です。阿波踊りだけでなく見物の人達の表情や街角スナップなどいろいろ被写体を探して撮影をしていました。
見物人の一人が練習している所に話しかけ、なにやら踊りの手ほどきを受けているらしく見よう見まねで踊る仕草をしています。踊り手達も丁寧に足の運びや手の振りなど手本を示して教えていました。覚える男性もぎこちないながらも一生懸命です。踊る阿呆に見る阿呆、どうせ阿呆なら踊らにゃ損々ということですか。
ここは商店街の入り口なので暗いところに浮かび上がる夜景があり、そこを背景にして単焦点の明るいレンズで絞りを開けて撮影すると街のネオンは丸く柔らかくぼけて夜の雰囲気のでる写真になります。先ほども女性に頼んで撮らせて貰い、今度はフォトジックな男性に撮影を依頼して撮らせて貰いました。祭りの着物に鉢巻き姿、なによりも白いひげが個性的です。背景は暗いけれど人物は商店街の明かりでストロボもいりません。レンズは単焦点の50ミリ(デジタル換算75ミリ)絞りF1.4で撮ると暗い背景にネオンがにじみ、祭りの主役が浮かび上がってきました。
今度は商店街を背景にしてストロボ一発の流し撮りに挑戦しました。練習は主に明るい商店街を向いて練習するので後ろ姿になってしまいます。商店街を背景にする為に反対を向いて練習している人達を待って狙いました。踊り手は逆光になり暗くなるところをストロボをたいて止め、背景に露出を合わせ、スローシャッターでカメラを振りながらシャッターを切ります。人物はストロボの光で止まり、商店街の明かりはスローシャッターの流し撮りでぶれて動きのある写真を撮ることができました。阿波踊りは8時過ぎに最後の連が踊り今日の撮影も終わりです。短い撮影時間でしたがこんな写真が撮れるのも夜だからと思います。夜の時間が長い暮れまでは夜の撮影も楽しみたいと思っています。