今年のゴールデンウイークはちょっと風が強いが晴れの日が続き、本当にゴールデンウイークになりました。3日はいつものように横浜仮装行列を撮りに行きましたがマンネリ化の為、ゆっくり出かけたので思うようには撮れませんでした。だいぶ前ですがこの時期、金沢八景島そばの金沢海の公園に潮干狩りを撮りに行った事がありました。芋を洗うように大勢の家族が集まり潮干狩りをしていました。今日はそんな光景を思い出し金沢八景「海の公園」に行くことにしました。
京急「金沢八景」駅に降りコンビニで弁当と飲み物を買い、シーサイドラインで「海の公園南口」に着いたのは11時半頃でした。シーサイドラインも思ったより混んでいなく海の公園に出ると潮は満潮位で海水が満ちていて潮干狩りの人たちも多くありません。今日の撮影も只、漠然としていて潮干狩りの撮影だから引き潮は何時頃などと調べて来た訳でないので致し方有りません。ウインドサーフィンをやっている人に「今日の引き潮は何時頃ですか?」と聞くと夕方という返事でした。又、今は小潮なのであまり潮は引かないとの事、どおりであまりにも潮干狩りの人たちが少ない訳がわかりました。大潮は来週あたりだと言っていました。これでは写真的にも面白くないので漁港の姿が残る野島に行くことにしました。
海辺と違って海岸脇のバーベキュウ公園は大勢のグループたちで賑やかです。暖かな日射しのゴールデンウイーク、近くでのんびりと大勢の仲間や家族で楽しく過ごすのに格好の場所だと思います。お昼も回ったし私も何も撮影をしていないけれどこの辺で食事と休憩の一杯、こんな日は本当にのんびりと景色を見ながらいい気持ちです。よくあるのですがのんびり休憩をしているときに思わぬ主役がやってきておちおちとゆっくり休んでいられない事があります。今日ももう帰るのか裸の若いお父さんが子供の乗った木の車を引いてやって来ました。初め見たいいチャンスはカメラを取り出したりしている内にのがしてしまいましたが近くに来たのでなんとか撮ることができました。休憩しながら座ったままでいい写真が撮れることもよくあります。
食事と休憩を終えて野島方面へ行く途中にある小柴漁港に寄りました。この漁港は少し場所が移転して新しくなり、昔の面影はありません。名前も金沢漁港となっているようです。釣り船も多く、朝早くから出船しているのでこの時間は人影もなく閑散としていました。子供たちが数人いたので写真を撮ったりしていましたがあまりにも新しくなっているので撮影意欲が沸きません。この後、近くのグランドでは少年たちが野球しているのが見えました。少し見ていると野球を見守るお母さんが金網の内側の日陰の所に立っています。そのシルエットの間に野球の子供をいれて見守る親心が表現できるかなと思い、何枚か撮ったりして又、野島に向かいました。
野島も近くなり、対岸に見えてきました。海に長く突き出た防波堤の上では上半身裸になり釣りをしている人が見えます。この運河は野島や八景の漁船、釣り船が通る所で川のようになっています。
こちら側では上を走るシーサイドラインの橋下駄の脇でイスに腰掛けて投げ吊り竿を何本か出し、のんびりと魚のあたりを待つ太公望たちも何人か見られました。こちらの方は海の公園と違い人も多くなく、のんびりとした雰囲気です。
野島に渡る「野島橋」は今、工事中で人は通れますが車は交通止めです。橋を渡って右の方に行き海づたいに左に曲がり夕照橋の方に向かいました。この辺は昔ながらの漁船の船着き場があったはず、と思いきや思いっきり新しい太い道路がありました。そうか湾岸道路が開通してここに道もでき、この道が横須賀につながる道になっていたのです。又も計算違い、そう言えばここに来たのもいつ頃だったかな、確かに湾岸道路は開通していませんでした。とにかく戻るしかありません。
貝殻等が着き海水に浸食され錆びた船着き場の鉄柱や漁具などを撮ったりしながら野島橋まで戻ってきました。シーサイドラインの野島駅と電車を入れながら撮ったりしている内に釣りを終えて帰ってくる釣りの乗合船が目に止まりました。「ああ、もうそんな時間なんだ。」
私も5〜6年前にやめましたが釣りも趣味でやっていて磯のメジナ・黒鯛釣りから最後は釣り船で鰺やいなだ釣りをやっていました。なんとなく懐かしい気分です。橋の真上から撮るとなかなかいいアングルで初め横位置で撮っていましたが広角レンズをより効果的にと思い縦位置で撮ることにしました。迫力を出すために船が真下に来るまで待って何枚も何枚も。船もいろいろな形や釣り人の人数やくつろぐさまがさまざまで何枚も撮ってもそんなに気に入る写真は少ない物です。しかしここで今日の一枚が撮れた気がしました。
帰港する釣り船を撮ってから又、野島に渡り今度は左に曲がり公園などがある方へ向かいました。突き当たりが防波堤でその手前が公園になっています。先ほどの海の公園の所とは大きく違ってこの公園は数組の家族連れだけです。のんびりした公園では休日のパパに甘えてお馬ごっこをしている子供や数組の友人達と思われるグループの小さな子供連れなどでみんな若い人たちです。子供どおしがおもちゃの取り合いになったり、ぐずった子供を抱いてあやしている親子の表情など一休みしながらの撮影。少し先には防波堤の上で語り合っている女の子連れ、公園の滑り台で遊ぶ子供たちとそれなりに被写体に事欠きません。
4時も過ぎてそろそろ今日の撮影も終わりにしました。いつも私の撮影は行き当たりばったりで綿密な計画を立てて行くことはほとんどありません。これも性格でしょうがないのですがこれでいいと私は思っています。綿密な計画を立てるに越したことはありませんが実際は計画通りにはなかなかいかない物です。おおざっぱな計画で後はその場その場で臨機応変に対応できる事の方が写真は撮れると思います。もっともこれはスナップ写真の話です。スナップ写真の魅力は「出会い」で今日はどんな「出会い」があるのかなあと楽しみながら撮影に出かけています。シーサイドライン「野島駅」から電車をいれカメラで野島漁港を望むとこれもなかなか面白い、今日はこの電車に乗って帰ります。