昨年は8月末に海水浴客も居なくなった晩夏の海を撮りに三浦海岸へ行きましたが今年は本当に10何年かぶりに真夏の海「鎌倉」に出かけました。
横浜に住む前は逗子に住んでいたので鎌倉は良く来ていたし海岸も懐かしく若い頃が甦るようでした。
鎌倉に11時頃に着き海岸の方に向かうとこれから海水浴に行く家族連れや若者達も大勢歩いています。海に近づくにつれ風も出てきて日差しの強い夏日ですが涼しさも感じられました。海岸は海の家や海水浴達でにぎわっています、本当に何年ぶりだろうと思いながら海辺に降りていきました。
鎌倉は材木座海岸と由比ヶ浜海岸に分かれていてそこには海に流れる川があります。
海辺に降りていくとその川に豚が一匹繋がれていました。周りを見ただけでは人が居ないので飼い主はわかりません。ペットとして飼っているトンちゃんで暑い砂浜をさけ川の中に繋いでいる物と思います。あまり動くわけでもなく水の中はやはり涼しいのでしょう、おとなしくしていて表情も満足げでした。
海岸を見渡すとパラソルの花と人達で一杯です、それでも海岸も広いせいかゴボウを洗うと言うような表現ではなくそれぞれの周りにはスペースもありのびのびとした感じでした。海の家と海岸の間にぽつんと一軒、若者向きの洒落た南国調のカクテルバーがあり、若者達がおもいおもいの飲み物を楽しんでいました。やはり海の家とは違うので雰囲気もあり私もちょっと寄ってみたい気分でしたが「お呼びじゃない!」という雰囲気で若者達だけでにぎわっています。
子供達が海辺で波との戯れる表情や海はまだ慣れていないので水に入れず波から逃げ回っている子供達など、真夏の海を満喫している表情は撮りがいのある被写体です。
そんな子供達を撮りながら歩いているとひときわ大きな声で騒いでいる子供達がいました。なにか蛇のような物を掴んだり逃げ回ったりしています。よく見ると流れてきたのか太刀魚でした。子供達には太刀魚は珍しく又へびのようなので怖がったりして大騒ぎしていたようです。
砂浜で黙々とお城らしき物を作っている子供がいました、ちょと面白く写真を撮り始めたら波が寄せてきて浮き輪が流され始めました。黙々と砂遊びをしていた子供もちょと気になり流される浮き輪を見ていたら、引いた波であっという間にせっかく作ったお城が崩れてしまい、あっけにとられてしばし呆然としていました。
だんだん潮が満ちてきてこんな事が起きるのですね、そう言えば海辺で寝ていたらいつの間にか海の中にいたと言う話を聞いたこともあります。 「ぼく、残念だったね!」
波打ち際を撮影しながら歩いているとひんやりした海風で暑い日差しの中でも全然暑さは感じられず、むしろ涼しささえ感じられるほどです。由比ヶ浜海岸の外れの方に来るとウインドサーフィンをしている若者達が見られました。これも面白いかなと思って近づいてみるとどうもイメージと違って颯爽と軽快にとはほど遠くへっぴり腰です。どうも初心者が教わっている様子です、わかりました、近くにウインドサーフィンのスクールがあってインストラクターに教わっているところでした。やはりなんでも1人前になることは難しいのですねサーフィンボードの帆を立てて乗るだけでもバランスがとれなくて乗ることもできず海にボシャーンの繰り返しです。自転車同様バランスのコツがつかめさえすれば大丈夫なのでしょうが。
海岸のはずれが公園になっていて近くにコンビニもあり時間も1時近く、そろそろ食事と休憩時間だなと思い、おにぎり、飲み物、つまみと買って公園の植え込みの陰で一休み。この公園は芝生になっていて今来たばかりの若者達がバーベキューなどを始め、みんな楽しそうです。
夏の海もいいなあ〜、ゆっくりと休みをとって又撮影開始、静かだった公園から海に戻ると海で遊んでいる人々の歓声などで又元のにぎやかな世界に戻されました。まだまだ大勢の人達がいます、海を管理する監視員の人達も海の安全を守るために頑張っていました。
又、由比ヶ浜海岸を戻っているのでさっきは気づかなかったのでしょう、最近流行りだしたというパナナボートがありました。バナナの形をしたボートを水上モーターボートで引っ張るというものです。バナナの形をしていて両サイドに足場があり、手で掴むロープが上に付いているだけです。見ていると沖の方ではバナバボートがよく転覆しています、バナナの形ですから安定性は無さそうです。昔は貸しゴムボート位まででしたが今は海水浴レジャーも大がかりになってきているようでした。
今日は午後から出かけて夕陽に照らされた夕方の海辺で赤く染まった顔や逆光に光る海岸などを撮りたいと思っていました。しかし今日の天気予報は夕方から曇りでした、午後3時頃はまだ陽も高く天気も良かったのですが西の方は霞んでいて夕陽が見られる気配がありません。午後4時頃になると天気予報通り曇ってきました、ちょっと未練もあったのですがこれではしょうがないのであきらめて帰ることにしました。久しぶりの夏の海は海辺の涼しさもあり楽しめた1日でした。