12月17〜19日の3日間は毎年「浅草羽子板市」の日です。今年の12月は大忙しで17日は個展の搬出日、19日は神報連の例会日で18日一日しか撮影に行くチャンスがなく無理をしてでも出かけることにしました。
羽子板市は酉の市と違って商売をやっているお店や会社が買うのでなく一般の人たちがお客なので大きな商いにならず、店も少なくなって段々寂しくなるような気がしています。この日も夫婦でどちらの羽子板にするか思案中の人たちも見かけられました。
羽子板市にはその他にいろんなお店もあります。ここは似顔絵を羽子板に書いてくれる似顔絵コーナーです。丁度、親子3人が書いてもらっていました。
こちらは写真的に一番魅力のあるおじさんの居るお店です。何年か前に正面からカメラを向けて撮った時にほとんどのカメラマンが撮影はするけれど羽子板を買わないのでカメラを向けると不機嫌になり、その表情が又、魅力的で良い写真が撮れました。その後、そんな素晴らしい写真はもう撮れないので気を入れてこのおじさんを撮る事もなくなりました。本当にカメラマンはひねくれた性格だと自分ながらに思っています。
羽子板市もあまり変わり映えしないので浅草寺を離れ、町に出てみました。浅草はいつもと事ながら、まだ5時半ごろなのに早くも店じまいの準備をしている所もありました。今は暮れるのも早く、今日は雨の為に尚更早いような気がします。
今日は夜の羽子板市を撮りたかったので午後に家を出てデジ研の仲間が多数出展しているJPAの写真展を上野の東京美術館で見た後に浅草に着いたのは午後4時も過ぎていました。
夕方から降り出した雨で浅草の伝法院通りは早い所は店じまいの片づけをしている所もありました。
人出も少ないので店の人たちも手持無沙汰な様子で浮かぬ顔の所も多くありました。その中に一軒ライトの色が違う店が有り、念のために聞いてみるとやはりLEDライトとの事でした。店の人も「風情がないと思うでしょう」と言っていましたが夜のタングステン的なオレンジ色がなくなり、これからは夜店の雰囲気も無くなって来るのかと思うと寂しい気持ちになりました。
浅草羽子板市も年々店も少なくなり、寂しくなってきていますが今日は雨の予報もあってか一段と人の出は少なくなっています。
浅草寺境内に入ると薄暗くなり始めた空にライトアップした五重塔と羽子板を売る店がくっきりと浮かび上がっていました。
このお店は日本凧ばかりを売っているお店です。大きな凧に日本武将を描いたのを店一杯に飾ってありました。値段は聞きませんでしたが買った客はもったいなくて凧揚げはしないで飾っておくのかと思います。
縁起を担ぐダルマを売っているお店もありました。お店前には透明なビニールシートをぶら下げて雨をしのいでいます。今日は夕方から降ってきた雨は止むこともなく降り続き、気温も低いので結構体も冷えてきます。時間はまだ6時半頃ですが撮影は終えて夕食を食べて帰る事にしました。今日の撮影は消化不良のような感じでした。
店じまいも早い町中ではさほど撮るところもなく、又浅草寺に戻りました。先程よりは少し人出も多くなったような気がします。羽子板市の大きなポスターが前の光に浮かび上がっていて光源の違いで目立ちます。この場所が気に入ったのでポスターに傘の影が入るのや人をあしらって何枚も粘って撮っていました。