今年も9月になり、日暮れが大分早くなってきたので夜の撮影に銀座へ行くことにしました。
午後4時頃に銀座に着くとまずは写真ギャラリーの見学です。最初に「キャノンギャラリー銀座」に行きました。小柴一良写真展「Esprit de Paris」と言うことでパリに魅せられて撮り続けたモノクロのスナップ写真でした。作者も会場にいて年の頃は40代後半の方のようでした。さりげなく撮られた町並みと人物はモノクロによってより伝統のあるパリの雰囲気が出ているようでした。
キャノンギャラリーを出て銀座4丁目の交差点に来ています。今日は3連休中の土曜日と言うこともあって歩行者天国の通りは大勢の人達が行き交っていました。
次に銀座4丁目交差点の三愛ビル8階にある「リコーフォトギャラリー」に来ました。ここは写真展「PDN s 30 2011」と題してアメリカの写真雑誌「PDN」が選んだ写真家たち〜とサブタイトルが付いていて選ばれた30人の外国人写真家達の写真が3〜4枚づつ展示してあります。戦場の報道写真からスタジオのモデル写真までバラエティにとんだ写真はそれぞれの個性で見応えのある写真展でした。その次は銀座ニコンサロンです。橋口譲二写真展「HOf ベルリンの記憶」と題してモノクロでベルリンの街を写した写真展でした。人物はほとんど居なく銃弾を浴びた建物などが写っていましたが仕上げが暗すぎるのと写真の小ささも相まって写真が良く見えない感じでちょっともったいない写真展と言う印象です。
まだ暗くなるには少し間があるので早めの食事をしてJR有楽町駅前に来ています。あたりは暗くなってきて街には灯が灯り始めました。しかし駅前は以前と比べて真っ暗と言う感じを受けるぐらいに明るさがありません。今年の東日本大震災で電力不足の為に節電を余儀なくされて解除された、この時期でも元に戻らずに街角の果物屋さんの明かりだけがこうこうと輝いて眩しいくらいでした。
有楽町の皇居寄りには劇場や映画館があってちょっと洒落たビルなども建っています。明かり的には少し暗いのでいつもは来ませんが時にはどうかなと言う思いで一回りしていました。
ガード下付近の飲屋街は赤提灯の灯りで照らされていて大勢の人達が週末の夜を楽しんでいました。写真的にも夜の雰囲気が出ていて好きな被写体です。あまりじっとして撮ることも出来ないので移動しながら主役を見つけてサッと1〜2枚、緊張感が走ります。
有楽町から夜の銀座へ向かい、4丁目交差点に来ました。やはりここも今までと違って薄暗い感じです。三越デパートのモニターも使用していなく、街全体の明るさが落ちていました。
銀座では珍しい、ドイツ生まれのベルタクシーが客待ちをしています。乗る人が居るのかなあと思っていたら、後でお客を乗せて走っているベルタクシーを見かけました。
大きなリックを背負って紙袋を片手に持ち、中腰で彼女を撮っていた彼氏、うまく写真は撮れたのでしょうか。ちょっと不似合いなカップルでした。
ユニクロと隣のビルは大きな明るい看板が張り合うように並んでいます。タレント黒木メイサの大きな姿が印象的でした。
ユニクロ前に外国人のカップルと日本の家族がそれぞれに携帯でメールをしているようです。対比が面白かったので撮っていました。普通、夜の銀座の撮影はこれから有楽町に戻り、再度銀座に戻って撮影をして10時頃に帰ります。今日は今年初めての事や少し暗い銀座の印象もあり、8時頃の早い時間に終わることにしました。薄暗い街並みはこれからの夜の撮影がどうなるのか先が思いやらる今日の撮影でした。