今月3月は11日に東日本大震災が起きて、その影響は計り知れない物があり、この辺では電力不足による大混乱でした。精神的な事や交通の乱れは撮影に行く気にもならずにやっと今日、写真展見学がてら撮影に出かけることにしました。
写真展の本命は六本木のフジフォトサロンで行われているフジフォトコンテストで友人が入賞しているからでした。此処も大震災の影響で午後1時から5時までの変速開催です。
六本木は撮影地としては魅力も感じないのでまずは銀座に来ました。JR新橋駅を降りて2〜3分で銀座8丁目に出て、まず目に付いたのは「東北地方太平洋沖地震発生に伴い歩行者天国は当分の間中止します。」と言う立て看板です。まだ時間も11時頃なので人出も少なくて静かな銀座と言う風景でした。
静かな銀座で何か無いかと気にしながら松坂屋裏手のニコンサロンに来ました。写真展は個展で「ガンガー巡礼」と言うインドの沐浴や街頭スナップなどのモノクロ写真展です。インドの写真は最近良く見かけますが撮影地も違っていて結構、厳しい現実が描かれた写真展でした。次に行ったのが三愛ビル8階の「写真展、記憶の桜」で森山大道を含むプロ写真家9人の写真展です。それぞれの個性で桜を表現していて森山大道はモノクロの粒子を荒らした写真でした。此処も開催時間は午前11時から午後4時までとなっています。
今の銀座は自粛モードもあって臨時休業している店舗があり、
あるプランド店の前では若いカップルの女の子が「せっかく来たのに!」と大ショックのようでした。少し歩いているとドイツ発祥のベルタクシーを見かけました。横浜みなとみら21などでは最近当たり前のように見かけますが銀座で見たのは初めてです。
エコやエネルギー不足などでこれから観光地ではどんどん普及するのかと思われます。
昼食も含め、一休みしようと思ってJR有楽町駅前に来ました。こちらは駅前と言うこともあって人通りも大勢です。東日本大震災の義捐金を募る若者グループもいて、又それを取材する報道陣もいます。やはりいつもと違った駅前風景でした。
昼食も取って午後の撮影を始めました。JR有楽町駅裏手の映画館や劇場がある一角はちょっと洒落たビル街になっています。
曲線美のビルや変わった形のビルなどガラスを全面に使い映り込みと曲線が魅力的です。しかし、なかなかこれはと言う写真は撮れませんでした。
有楽町のガード下付近の飲み屋さんはまだスタンバイ中の店がほとんどでしたがもう開店している店もあります。さすがにお客はまだのようでした。
又、銀座方面に戻り、今度はキャノンフォトサロンに来ています。此処も個展で川などに映り込む紋様だけを集めた写真展です。
写真は撮影者の感性でこれはと思った物を撮り続けて発表しているので見応えもあり参考にもなりました。
銀座4丁目の交差点は先ほどと違って人通りも多くなって賑やかになっていました。時間は土曜日の午後2時ですが今は歩行者天国になっていません。自粛ムードはいつまで続くのやら、この後に銀座8丁目の方に歩きながら撮影をして新橋から地下鉄で六本木に向かいました。
午後3時過ぎに六本木に着くと北風が強くて寒さが身にしみてきます。そう言えば今日は晴れても気温は上がらず寒い一日だと言っていました。銀座でも寒かったけれど六本木は銀座よりも高い所でビル風も強い感じです。まずはフジフォトサロンのフジフォトコン会場に入りました。自由の部とネイチャーの部で全国から応募の力作揃いです。写真の大きさは大きくありませんが見応えがあります。友人の作品も雨の中、祭りの若者達がぶれながら写っていて見事でした。
せっかく六本木に来たので国立新美術館に行くことにしました。美術館の2階から下を見下ろしたロビーは光の良いときは素晴らしい印象があったので淡い期待を持って入りました。しかし光りは全然駄目で写真にはなりません、時間はまだ早い感じですが撮るところもないし、今日は写真展見学が一番の目的だったので帰ることにしました。久々の撮影はやはり、気分転換になり、すっきりした気分にもなって、それなりの満足感も得られました。