今日は暖かい日になるとの天気予報だったので今年始めての写真撮影に出かける気になりました。こんな日は太陽の良く当たる海岸をゆっくりと散歩がてらにと思い、鎌倉から江ノ島までの湘南海岸散歩に出かけることにしました。

昼少し前に鎌倉駅に着くと駅はホームも含めて大勢の人でごったがいしていました。今日は3連休の中日でまだ10日です。鎌倉八幡宮に初詣の人達がまだまだ居ると言うことでした。海岸の方に出るとさすがに人出はそんなに多くはありません。目の前には少年野球クラブの少年達が砂浜で練習しているらしく、父兄の人達が荷物の番をしていました。暖かい日射しの海岸は気分爽快でゆったりとした気持ちになります。
少し歩いていると少年、少女が海に入って空手の稽古をしています。今日は空手道場の寒稽古のようでした。海に入って空手の型を行っていますが表情は寒そうで必死です。その内に大きな波に頭までかぶってしまい稽古どころではない感じでした。全身ずぶぬれになりながら稽古が終わって海から上がって来ます。慌てて波打ち際まで走って子供達の表情や寒そうな仕草を撮ろうと何枚もシャッターを押しました。濡れた胴着を着た子供達は本当に寒そうで体が震えながら上がってきます。その後、終わってゆっくりするのかと思ったら濡れた胴衣を着たまま、すぐに集められて円陣になり又、型の練習をさせられていました。寒稽古は精神端麗が目的で特に現代の子供達には貴重な経験になって今後に役立つ事だろうと思います。
由比ヶ浜海岸で被写体を探しながら歩いていますがなかなかこれはと思えるシャッターチャンスはありません。人出も多くなくのんびりした雰囲気です。この時期にしては凧上げ風景も少なく、ちょっと変わった凧を上げているアベックがいました。カイトでもなく四角くて縦4枚に折れるような凧でした。又、死んだエイを男の子がおそるおそる棒で突っついているのを見ていたら、何も知らない弟があっと言う間に素手でさわってしまいました。両親は慌てて制止すると言う、面白い場面でしたがとっさに撮った写真ではそんな驚きも表せませんでした。
由比ヶ浜海岸を出て海岸通りを撮影しながら稲村ヶ崎に出ました。此処も休日の割にしては人出が少なくのんびりしていました。稲村ヶ崎には海岸沖で遭難した少年達の銅像があります。逗子開成中学(現逗子開成高等学園)ボート部の少年達が遭難して今年で一世紀になるそうです。学園の校長がその節目に記念誌を作ったと言うテレビニュースを最近見ました。午後の光が眩しい海岸の銅像は何度見てももの悲しい物があります。
稲村ヶ崎を過ぎて七里ヶ浜海岸に出ました。いつもは稲村ヶ崎の海岸や七里ヶ浜の海岸はサーフィンの人達が多いのですが今日は稲村ヶ崎には一人も居なかったし此処も多くありません。又、見ていると波がほとんどなくサーフィン日和ではないようです。上から海岸を見ていると少女が波に戯れている光景が印象的でした。
七里ヶ浜海岸には大きな駐車場があってサーフィンや湘南海岸に遊びに来た若者中心の車でいつも一杯です。そんな駐車場の半分ぐらいが見慣れない光景になっていました。ワゴン車などで持ってきた品物を車の後ろの広場に並べて販売をしています。そう、フリーマーケットです。七里ヶ浜海岸は久しぶりと言ってもそんなに前ではありませんがその頃はフリーマーケットはありませんでした。そう言えば最近、どんな場所でも見かけるようになり今では当たり前の光景のようです。しかし、もうあっちこちで店終いのようです。そう言えば時間は午後3時、フリーマーケットは何処でも午後3時に店終いです。
午後3時を過ぎると陽は傾き、西陽に照らされた人や砂浜は赤く照らしだされます。これからの時間が写真を撮るにしても夕陽を眺める人達にもいい時間になります。初めは江ノ島までと言う気持ちでいましたが江ノ島を目の前にして今から動いたのではいい時間が終わってしまうと思い、今日はこの海岸で終わりにする事にしました。
夕陽に映し出された人々や夕陽を撮ろうと思って刻々と変わる太陽を気にしながら待機していました。夕陽はそれなりの感じはありましたが思ったより赤くならず、主役になる人も特別居なく、太陽が沈んだ午後4時半頃に撮影を終了しました。ちょっとがっかりの湘南海岸撮影でしたが天気も良く、暖かかったので今年始めてのウォーミングを兼ねた撮影と言うことで満足としなければと思いました。