冬本番の2月、暖冬とは言われながらもやはり寒さは身にしみる季節です。その中でも今日は暖かい日和に誘われて撮影に出かけることにしました。今月は1日に写友達と三崎に撮影に行ってから2度目の撮影になります。今日は横須賀のどぶ板通りを中心に横須賀の街やまだ夜の時間の長い今、暗くなってからのどぶ板通りの撮影が目的です。
午後、ゆっくりと家を出てどぶ板通りに着いたのは午後2時半頃でした。街の中心部からどぶ板通りに入った所はビルなどが建ち並んで近代的になっていて昔の面影は全然ありません。又、普段の日とあってか人通りもまばらです。
どぶ板通りの昭和40年代前半のイメージは名前の通り汚らしい感じの通りで、すぐそばにある米軍海兵基地の外人さん相手の飲屋街でした。その当時は日本人お断りの看板も出ていましたが段々外人さん相手だけでは商売が成り立たなくなり日本人も良くなって今では外人のお客も少なくなっていると思います。そんな中にも一部、昔のなごりを残した店などがあって他の街にはない雰囲気が見られます。黒人の家族が通ったので写真を撮った後に笑顔で挨拶するとにこっと笑って返してくれました。
どぶ板通りの一部は午後の斜光に照らされてスポットライトを浴びたような光景です。そんな所を撮っていましたが通りはほとんど影になってしまったので広場のある三笠公園の方に歩いて来ました。公園は広々していてまだまだ光が注しています。戦艦三笠の前には20人位の女学生が部活の後らしくのんびり談笑していました。その他は人もまばらで写真的に特に撮るところも見あたらなく又、街の方に出かけることにしました。
大滝町の飲食街をうろうろしても特別、写欲くを誘われることもなく、いつの間にか若松町まで来ていました。この辺の飲屋街は小さな昔ながらのバーが並んでいて私の大好きな雰囲気のある場所です。時間は午後4時頃なのでまだ開店には早く、ひっそりと夜の本番を待つ寂しく静かな町並みでした。細い路地にバーの看板が並ぶところを見つけて撮影をしていると一人の女性が歩いて来ました。一枚写真を撮り、もう一枚と思ったらすーっとお店に入ったらしく居なくなりました。バーのママさんだったらしく、これから開店の為に出勤してきた所だったようです。
若松町の飲屋街の裏はそびえ立つばかりの崖になっていて造成中なのか崖崩れ防止工事なのか地肌むき出しの大工事が行われているようです。一番上はお寺のお墓が並んでいます。あまりにも異様なので興味が沸き、急な階段でしたが上まで登って今居た所を上から見たくなりました。途中、思ったよりも高さのある階段と年の性で階段に足を引っかけて転びそうになりその反動でコンクリートの階段にレンズをぶっつけてしまいました。それでも何とか故障もなく済んだようなのでほっとしましたがこれからは特に気を付けないとこんなことが多くなることを自分に言い聞かせる出来事でもありました。上までは登らず中腹から下を見ると飲み屋のすぐ後ろの崖にはシートが置かれて石が乗せてあります。やはりちょっと危険な感じも受けました。
午後4時過ぎに昼の撮影は休みを取って暗くなり始める午後5時過ぎに又、どぶ板通りにやってきました。夜のどぶ板通りは初めてで店の看板や窓などに灯が入り、昼とは違った雰囲気になっています。人通りも少ないのですが時折ハーフの子供づれの乳母車や着物姿の女性などが通ったのを撮影したり、看板やイラストを撮ったりとどぶ板通りをぶらぶらしています。
どぶ板通りは短いので撮影もそんなに時間がかかりません。若松町の飲屋街はどんな感じだろうと気になって夜の若松町飲屋街に又、来ました。ネオンに灯がともりお店も開店しています。しかし人通りはあまり見あたりません。気になったのれんや赤提灯などを撮ってもそれ以上の写真は撮れませんでした。
スナップ撮影はいろいろな出会いがシャッターチャンスに繋がるので時間を変えたりして同じ場所に何度も出かけます。今日も3回目、最後のどぶ板通りにやってきました。今回は少し近視眼的な目で撮ってみようと思い、ネオンや窓の写真などがカラフルに浮かび上がる所をアップ気味に撮っています。時間は午後7時近くで店を閉める所も出てきています。今日の撮影予定は夜のどぶ板通りを少し撮りたいと言うことでしたので目的も果たし、帰ることにしました。夜のどぶ板通りは人通りの多い週末などに又、撮影に来たいと思いました。