秋口に入ると日の暮れるのも早くなり、夜のスナップ撮影にはもってこいの季節となります。
先月も夜の銀座を撮影に行きましたが今日も又、銀座に行くことにしました。
夜の銀座撮影と言うことで午後ゆっくりと家を出て銀座に着いたのは3時半頃でした。土曜日の銀座は午後5時まで歩行者天国で車道は開放されて買い物客や銀ブラ者で静かな中にも賑やかさが感じられました。
いつもの事ながら銀座の撮影の時はその前に写真ギャラリーを回って写真展見学です。最近は寂しいことに主なギャラリーが5つ有ったのに今ではキヤノンフォトギャラリーとニコンフォトギャラリーの2つだけになりました。キヤノンギャラリーでは19966年から78年まで12年間に奥会津で撮り貯めたモノクロ写真が展示してあり、古き懐かしい時代の映像は共感が持てました。ニコンギャラリーは「風の中の日々C」と言う題名の写真展でしたが何でも有りのつかみ所のない題名通りと言うか特別心に響くことはありませんでした。
写真展を見学して少し撮影していると時間は5時も過ぎて歩行者天国も終わり、回りはすっかり暗くなってきました。ぼちぼち撮影しながらこれから本番だと思っていた6時半頃になって雨がポツリポツリと降り始めました。最初は小降りだったので傘も差さずに撮影をしていましたが段々そうもいかなくなりました。一時的な雨の予報はあったので傘は持ってきましたがこれからと言うときにちょっと水を差された感じです。
雨の中を有楽町駅の方に戻って雨宿りと時間つぶしにまずは食事をする事にしました。その内に幸いにも雨も止んできました。有楽町駅周辺は飲み屋さんが多く、私の好きな雰囲気の場所がいくつもあります。7時も過ぎて客も段々多くなってきたようです。一回りした後又、銀座方面に向かいました。
銀座のショッピングウインドーもすっかり秋模様で和光ビルのウインドーも紅葉のイメージのオレンジ色で染まっています。ここのウインドーは少し出ていて丁度座れるようになっていていつも買い物客が思い思いに座っています。今日は何かその人達に話しかける人がいて座っていた人達が立ち始めました。お店の人に座らないように注意されたみたいです。今まで何回も写真を撮ったり見たりしていましたが注意されるのを見たのは初めてでした。
銀座には宝石やアクセサリー・化粧品などいわゆるブランドメーカーが数多く出店しています。ここのお店でもご婦人達がショッピング中です。お店の中には高級なバックなどが沢山展示してありました。内のかみさんは家庭の事情をよく分かっているので欲しいのでしょうがプランド品にはあまり目もくれないのでホットしています。銀座ではプランド店でのショッピングは当たり前のように見かける光景ですが私には何か別世界のような気がしてなりません。
いつものように銀座4丁目から1丁目まで行き又、8丁目までぶらぶらシャッターチャンスを探しながら行ったり来たりしています。工事現場の白い塀の前の喫煙場所で外人の女の人や若者が煙草を吸っていて白い背景に浮かび上がっています。後ろの歩行者が重ならないように気を遣いながら撮影したり、前から来た何かの稽古帰りのような和服姿の女性達をすかさず撮ったりと時にはいい出逢いも合って楽しみながらのスナップ撮影です。
銀座を一通り回り終えると又、JR有楽町駅付近に戻り、ガード下風景などを撮り歩きの繰り返しです。時間が変われば同じ場所でもいろいろ変化していきます。人も変わりシャッターチャンスも変わってくるので飽きることはありません。赤提灯の色合いが夜の雰囲気を盛り上げて今夜も飲み屋街は賑やかでした。
今日、3回目の銀座撮影です。銀座も8時過ぎると閉める店も多くなり、人も大分少なくなってきています。それと共に今まで居なかったバンドの路上ライブや占い師などが出てきて時間と共に同じ銀座でも様子が変わってきていました。
少し寂しくなった銀座を回って最後の有楽町周辺の撮影に来ました。飲屋街の方は銀座と違ってまだまだ時間はこれからだと言う雰囲気で賑やかでしたが時間も9時半頃になったので今日の撮影を終わることにしました。一時は雨が降ってきてどうなることかと思いましたが幸いにも30分位の雨でさほど撮影には影響もなく終わることが出来ました。なんとかそれなりに写真も撮れたと思えたので満足でした。