今年9月、米海軍横須賀基地に配備された原子力空母「ジョージワシントン」の初公開が6日に行われるとの新聞情報で作品的な写真は難しいと思いましたが貴重な体験なので撮影がてら出かけることにしました。
京浜急行「横須賀中央駅」で降りて米海軍横須賀基地に着いたのは午前11時半頃でした。入り口前はロープでくねくねとした道を作り長蛇の人が並んでいました。入るときに手荷物のチェックをされてやっと入場といった感じです。「ジョージワシントン」は基地の一番奥に入港していて途中から写真を撮りましたが大きくて艦上にはもうすでに大勢の人が見えました。
もうすでに帰る人達も多く見られて途中ではアメリカンフードや飲み物、グッズなどの店が何軒もあり、これらも大勢の人達が並んでいました。空母に近くなると又、列は動かなくなって初詣の行列を思い出されます。やっと「ジョージワシントン」に乗り込めたのは午後12時40分にもなっていました。始めに乗船した所は格納庫で今日はジェット戦闘機などは無くがらーんとしていました。
甲板の一部が上下に動くようになっていて戦闘機やらその他の物資を甲板に運ぶためのエレベータのようになっています。今日は見学者を甲板に移動させるためにフル活動をしていました。一度に何百人も運べるのにはびっくりで何もかもスケールの大きさが別格なので驚かされてしまいます。
広い甲板上は大勢の人達が軍港を眺めたり軍人さん達と記念写真を撮ったり楽しんでいます。米海軍横須賀基地の空母上から軍港を眺めるのは初めてで軍港にはその他にも何隻か軍艦が停泊していました。見晴らしも良くて貴重な景観を体験することができました。
空母には甲板が上下する所が2ヶ所あってもう一台は下の格納庫に降りるために使われていました。上がるときもそうですが下るときも安全を確かめた後で何の前触れもなく移動します。上りはびっくりしませんが下るときはみんな「お〜」などと言ってびっくりしていました。格納庫には兵器の弾道弾が何種類も並んでいて興味を引かれます。見ているだけなら珍しさもあって良いけれど戦争で実際使われた時の惨事を考えると怖い思いもしました。。
今日は広い甲板上にこのジェット機が一機だけ置いてあります。日本語で説明している軍人さんはどう見ても日本人にしか見えませんでした。日系人で日本語も達者なので説明に当たっている物と思われます。説明でこの広い甲板もジェット戦闘機の離着陸には狭く、いろいろな工夫や道具が使われているのが分かりました。
今日は航空母艦「ジョージワシントン」に乗船して貴重な体験をするのが目的で写真は難しいと思って来ています。それでも少しは撮りたいし撮るならこの甲板上しか被写体はないと思い、軍人さんを入れたりして写真撮影を続けていました。甲板最後尾に星条旗が掲げてあり、そこには黒人系で美人の軍人さんがいます。見物の人達は一緒に記念写真を撮ったりしていて私もおじさんに頼まれたので撮ってあげました。私にも撮ってあげると言われましたが照れもあるのとあまりその気もないので慌てて断りました。私は撮して楽しみ、あの人は一緒に写真に収まりといろいろな楽しみ方があって面白いと思いました。いい記念写真になるんだろうな〜。
甲板上ではもう少し写真撮影を粘りたかったけれど乗船したのが午後1時近くであっという間に時間は午後2時半頃になっていました。撮影している間も腹が空き始め最後は空腹で下船してきました。基地内のアメリカンフードなども安くてボリュームがあります。早速、食べたいと思っても何処も長い行列が出来ています。少し並んだけれど時間がかかりそうなので諦めて街に出て食べることにしました。
やっと超遅めの昼食を食べても時間は午後3時過ぎ、このまま帰るにはまだ早いと思い、どぶ板通りにやって来ました。今日は土曜日と基地公開などもあっていつもより人出が多いようです。外人さんもいつもより多く、一組の家族を横から撮ったら「どうぞどうぞ」という身振りで写真OK、早速、前に回って数枚パチリパチリ、今日は艦上でもどぶ板通りでも外人さんの写真が沢山撮れていつもと違う特別な日でした。
午後4時頃になり、帰るつもりでJR横須賀中央駅の近くに来ていました。ここの裏通りが気になって入り込んで行くとビルの裏窓に傘が2本干してありました。薄暗い感じの古びたビルの裏側と傘、すごく気になります。始めは横から撮っていたが真っ正面に周り、後ろの土手まで目一杯下がると土手に生えている木の枝葉も入ります。部屋には灯りが灯っていて申し分のない雰囲気でした。いい写真はあきらめのつもりでしたが最後に撮れたこの写真が今日の一番好きな写真になりました。