浅草、入谷の朝顔市はまだ一度も行ったことがありません。毎年、7月6日〜8日と決まっていて曜日の関係で行けなかった事もありますがあまり写真にならないかな〜という感じもありました。今年は一度は行ってみようと思いたって家を出たのは昼過ぎでした。
入谷は京浜急行で東銀座まで行き、地下鉄日比谷線に乗り換え、入谷で降りればいいのですが「泉岳寺で電気系統の故障があり、都営浅草線は不通ですので品川でJR線に乗り換えてください」とのアナウンス。「え〜!」と思いながらしょうがなくJRに乗り換えて入谷に一番近いところはと思い出しながら「うぐいす谷」で降りました。少し、道に迷いながら入谷に着いたのは午後2時半頃になっていました。朝顔市の沿道は人の波でぎっしり埋まっていて片側に朝顔市のお店があり、片側はお祭りの屋台です。あまり期待はしていなかったのですが写真的にはやはり難しいようです。すぐに見切りを付けて銀座に場所を変えることにしました。
地下鉄、日比谷線は動いていたので入谷から東銀座で降りて銀座通りに出ました。銀座通りは日曜の午後なので歩行者天国です。
大勢の人が出ていますがのんびりした雰囲気で皆さん休日を楽しんでいる様子がうかがえます。いつもはギャラリー巡りをしてから撮影しますが今日は日曜日、ギャラリーはほとんど休みで開いているのはコンタックスギャラリー位です。時刻も4時近く、時間もないのでコンタックスギャラリーも今日は止めることにしました。
銀座4丁目の交差点で自転車式の人力車を見かけて写真を撮っていると次から次と3台の自転車式人力車が来ました。車体には広告が入っていて3人まで乗れそうです。よその観光地は昔ながらの車夫が車を引く人力車なので物珍しさもあって運転手に話を聞きました。私は今年ぐらいに銀座に来たのかと思ったら2年ぐらい前からだと言っていましたが見かけませんでした。パンフレットを貰ったので見ると名前はVELOTAXI(ベロタクシー)と言って1997年ドイツのベルリンで誕生したとの事、日本では2002年に京都で運行が始まったそうです。今年、横浜の赤煉瓦の前でも見かけました。東京では表参道、丸の内、銀座などで運行しているようです。後でHPを見ると道交法の改正などで何人も載せられるようになって東京、横浜なども本格的になったのは今年のようでした。
ぶらぶら撮影をしながらJR有楽町の駅前に来ました。
今まで工事中でフェンスに囲まれていた新築中のビルがフェンスが取れて夕方の光の中に姿を現しています。これから有楽町の新名所になるのかな〜。
又、銀座通りに戻り先ほど来なかったミキモト真珠の前には現代的な七夕が飾ってありました。
ちょっと風情は無いが物珍しさもあって写真を撮る人もいます。
もうすぐ夏、ショーウインドーにも水着のマネキンが並んでいます。水着の流行などは分かるはずもありませんが昔はビキニならビキニ、セパレートならセパレートと主流があって、その時はワンピースなどは見ることが出来ないという時代もありました。今は色も形もいろいろで自分の好みの水着を買って楽しんでいる物と思います。スタイルがいいマネキンは水着が良く似合います。
歩行者天国は犬などペットを連れての銀ぶらの人達も多くいます。自慢のペットを見てくれと言うような人やスケボーに乗る犬など芸のできるペットで注目を浴びたい人などさまざまです。
ペットを連れた親子がいると思っていたらその内に「どうも有り難うございました」と別の女性が女の子を連れて帰り始めました。いままで隣に座っている女性を親と思っていましたが違ったみたい。子犬が可愛いので飼い主の女性に頼んで子犬と遊んでいたのでした。歩行者天国はこんな人とのふれ合いも生まれたりして定着しているみたいです。
何処へ行ってもそうですが出会いを求めて何度も同じような場所に行ったり来たり。又、有楽町方面に来ています。今度はガード下付近の飲屋街、今日は日曜日とあって開いている店も結構ありますが休んでいる店も多く見られます。やはり銀座の観光やショッピング客もいるでしょうがビジネス街でもある銀座、有楽町、会社帰りのサラリーマンの利用が少ない休日はいつもより暇なので休む店も多くなるのでしょう。
この辺も休んでいる店が多いぐらいでした。
時間は6時半頃、最後に又、銀座通りに来ました。通りは時間も過ぎているので歩行者天国も終わり、車がいつものように走っています。空は薄暮でもうじき日も暮れようとしていますが銀座はまだまだ人通りが多く、気候も爽やかで心地良いぐらいです。
夕方になると占いの人達がお店を開き始めます。昼から開いている占い師もいますが本格的に多くなるのは夕方からです。男性もいますが女性の占い師の方が多く、占って貰うのもほとんどが女性の人達です。ここには珍しく着物を着た占い師がいました。
お客も中年の女性で真剣に占い師の言葉に耳を傾けていました。
写真を撮りながら歩いていると目の前にどこかで見たことがある人がいました。にこやかに話しながら歩いています。すぐに桂小金冶さんと分かり、すかさずカメラを構えて一枚パチリと撮って「こんにちは」と言うとニコニコと笑いながら「こんにちは」と返事をしてくれました。
それだけの挨拶ですれ違っただけですが変な顔をされる事もなく、にこやかな笑顔は穏和な人柄が感じられ清々しい気持ちです。和やかに奥さんと談笑しながら歩いていた姿は微笑ましく、仲の良いおしどり夫婦そのものです。後でHPで調べると年齢は今年80歳と知り、羨ましいぐらいのいい年のとりかたをしていると思いました。
時間も7時頃になっていたので撮影はこの後、すぐに終わりにしました。最初の目的地は思うように行かなかったけれど撮影場所を変えて何とか今日も一日、それなりの楽しい撮影が出来たと思っています。