「2006神奈川大撮影会」毎年山下公園付近で神奈川県カメラ商共同加盟店主催のモデル・ネイチャー撮影会が行われている。日報連横浜支部はこの撮影会を支部の撮影会にあてて、ここ数年参加しています。今日は天気予報は台風の影響もあり雨の予報でした。ところが当日は台風も大分それて朝からいい天気になり嬉しい反面、コントラストが強すぎて困る位の日射しになりました。
朝10時からと言うことで少し前に山下公園に着き、受付を済ますとモデルさんも集まってきて紹介が始まりました。モデルさんは6名で内2名は鹿鳴館時代の衣装に身を包み雰囲気を盛り上げていつもモデル撮影会の花形です。撮影参加者も大勢集まり、ざっと100以上の人数は集まっているように思われます。関係者の挨拶やモデルさんと講師の紹介も終わり山下公園のそれぞれの場所に散らばって撮影会が始まりました。
参加のカメラマン達はお目当てのモデルさんを見つけ撮影開始です。人も多いので要領よく早めに正面なりの場所に行かないとなかなか良いポジションに付けません。初めはあまり声もなく静かにパシャパシャとシャッターの音だけでしたがその内に「なになにちゃん、目線ください」などと言う声も聞こえて皆さん撮影に熱が入ってきたようです。私もモデルさんもあるのですが立っている場所が悪いと背景の処理が出来ないないので他のモデルさんを捜して動きます。やはりいくらモデルさんが良くても場所が悪いとモデルさんも生きてきません。
初めの内はどんな場所で撮っているかモデルさんを求めてあっちへ行ったりこっちに来たりといろいろ忙しいぐらいに動いている割には写真を撮っていません。今日は真夏日の暑さで汗もでる位でふと見ると鳩も水を求めて水道の蛇口から出ている水を飲んでいます。これは面白いと思いモデル撮影は後回しで鳩の撮影を始めました。何枚も撮影したのですが水の出方も少なかったのでなかなか思うような写真にならずちょっとがっかりでした。
それにしても今日は天気が良すぎます。モデルさんの顔もコントラストが強く鼻などの影が目立ち綺麗には撮れません。講師の先生も「傘で顔を隠すように」と言ってポーズをとらせていました。それでも普通に撮ったのでは顔が暗くなってしまい全然良くないのでアップ気味にして影になっている顔に露出を合わせ撮影。顔は丁度いい露出でその他の日の当たって居るところは白く飛んでハイキー調ですごくいい雰囲気です。後は「なになにさん、目線ください」「はい、有り難うね」などといいながらモデルさんの表情をねらって何枚もパチリ、パチリ。「ああ、いい表情になった」これで一枚いただきという気分です。
11時近くになり撮影も一休み、係員が空いているベンチに誘導して座ったモデルさんもホットした表情です。もう一人のモデルさんも座るとベンチにいたおじさんは思わぬ珍客にしばし二人を見つめていましたがカメラマンまで集まり写真を撮りだしたのでいたたまれずにか席を立ってしまいました。こんな光景も普段では見られない面白いスナップショットでした。
11時50分に日報連の写友達と待ち合わせて少し早めに行きつけのそば屋さんに行きました。店も混み始めたようでほぼ満員でしたが待つこともなく席に着くことができました。このそば屋さんはそば類は同じ値段で普通・大盛り・富士山盛りと言うのがあり、いつも大盛りを頼んでいますがこれでもちょと多いくらいに感じています。今回初めて参加した写友の一人は「富士山はもの凄く多くてとても食べられそうもない」と言うと「それでは俺は富士山にしょう、なんでもチャレンジだ」と言って富士山を頼みました。「食べられるかなあ」と思っていたら我々よりも速いペースでペロッと食べてしまいました。大盛りで少しもてあまし気味の写友もいてこれには全員びっくりしました。
昼食後山下公園そばの神奈川県民ホールで開かれている「神奈川県美術展」いわゆる「県展」を見て又、山下公園に戻ってきました。丁度、モデルさん達も集合場所からばらばらと散って行くところでした。午後の日射しは益々強くなっています。公園の中央では大道芸で一輪車の曲乗りが披露されていて観衆がぐるりと輪をえがいて見ています。その先に氷川丸をバックにしてモデル撮影をしている様子なので広角レンズで港の雰囲気を入れ何枚か撮影。氷川丸と鹿鳴館の衣装のモデルさんは横浜のいにしえの雰囲気がでて絵になります。別のモデルさんを探して公園の端まできました。階段を上ったところに噴水がありますがそこでは子供たちが水の中に入って大はしゃぎをしています。これも面白いと夢中で撮影を始めました。その内、他のカメラマン達も集まり一種のモデル撮影会みたいになってしまいました。この暑さなので水との戯れは涼しくて気持ちがいいのでしょう、「子供たちはいいなあ」と大人達も見ていて楽しそうでした。
水遊びの子供たちを撮った後、近くで撮影しているグループの所に来るとここは日陰に入り撮影をしています。そう、こんな日はモデルさんを日陰に立たせて撮るのが一番良いのです。コントラストは解消されるし逆光や零れ陽が綺麗です。俄然撮影する気になってカメラをのぞくと逆光でモデルさんの髪や衣装が輝いていてもの凄く綺麗、ぼけた零れ陽を右端に入れてモデルさんに声をかけ、良い表情を狙って、ここでも気に入った1枚が撮れました。やはり写真は光と背景ですね。撮影をしていると一人のカメラマンが目に入りました。白い布をレンズの所に付けて目立ちます。よく見るとストロボの光をフラットにするセットでした。よくストロボにガーゼを付けて同じ効果を得ることは当たり前ですが最近はこんなセットも売っているのかな〜、それとも自分の手作り?効果の方はガーゼとあまり変わらないのではと思うとちょっと仰々しいのでどうなのかな〜と思いました。
その内に午後3時になり今日のモデル撮影会は終わりです。関係者、モデルさんにねぎらいの声をかけながらカメラマン達も帰途につきます。何回かこの撮影会に参加していますが午後にはいると少し撮影して適当に終わりにしていたので最後まで居たのは今回が初めてでした。モデルさんも解放された表情でにこやかです。
「今日は1日ご苦労様でした。」
この後、写友とアルコールを買ってきて公園で一休み、仕事?の後の一杯は喉も乾いていてうまかった。