地元の写真クラブの撮影会として平の七夕祭りを企画しました。梅雨時なので仕方ありませんが8日の天気予報は雨になっていました。しかし当日は曇り空で雨の心配もあまりなく撮影日和です。
10時30分に平塚駅改札口に集合ですが10時頃駅に着くともう街は大勢の見物客が来ていました。人混みですぐにはぐれてしまうのと撮影は一人の方がいいのでいつも時間と場所を決めて自由撮影です。今日は午後1時に待ち合わせることにしてそれぞれ撮影を開始しました。メイン通りは特に混んでいます。その内にパレードが始まり動きが取れないようなありさまで路地の方に回りパレードが終わってから通りに戻りました。毎年人気と特選の賞を貰っているのが谷口カバン店の七夕飾りです。今年は昭和のノスタルジーを表現して紙芝居やチンドン屋、ちゃぶ台を囲んだ家族団らん、アンパンマン、米屋の三輪自動車など七夕と言うより舞台装置のようです。やはり近年は不況の現れで平塚七夕も七夕の本数も少なくなり飾りも質素になってきています。「仙台の七夕の方が豪華だなあ」と言うような見物人の声も聞かれました。
メイン通りに2軒のお化け屋敷がありました。数年前までは一軒でメイン通りにはなかったのですが人気があるのか増えています。子供ずれの家族が入るか入らないか迷っていたり、
中には兄弟の中で一人だけどうしても入るのがいやで一人で外に待つ子もいました。出口で怖がった表情で出てくる子供たちを撮りたいと思い待ちかまえました。泣きながら出てきたり怖がった表情で出てくるのですが大人が先に出てきて子供の表情が撮れなかったり前を人が行き交うので撮れなかったりなかなかいいシャッターチャンスはありません。その内に人も多くなり出てくるところを撮ることもままならなくなりやめましたが一番はじめに撮った写真が一番良かったのは皮肉なものでした。
七夕飾りに手を出して喜ぶ子供の表情や七夕を背景にした写真をと思いましたが昼の七夕はありきたりであまりピンときません。メイン通りを離れて露天商の並ぶ通りにでました。大きな氷で冷やした昔懐かしいラムネの店があり子供がうまそうにラムネを飲んでいました。今は見かけなくなった昔の飲み物や食べ物も祭りの時には飲んだり食べたりする事ができてこんな所も祭りの良さがあるのだと思います。子供ばかりではなく若い女性達も浴衣姿で食べ歩きしている姿も祭りの雰囲気が盛りがあります。時間も経つに連れて人出と蒸し暑さで街の中は不快感が募るほどの暑さになってきています。
大勢の人混みも七夕も疲れたしマンネリなので中心部を離れ通りをぶらぶらしていると神社がありました。良く写真で見る茅の輪が飾っていて茅の輪くぐりをしてお参りしている家族がいます。私としては初めてなので物珍しさもあり早速撮影。かき氷を食べながら茅の輪をくぐる少女が何とも初夏を思わせて気持ちいい写真が撮れました。この神社は恵比寿神社と書いてあり茅萱(ちがや)で作った輪をくぐることによって罪や汚れを払い疫病をさける儀式と言う説明書きがありました。
午後1時頃になったので待ち合わせ場所に行き、帰る人もあり残った写友と食事と一休みです。何処の店に行っても混んでいると思うので焼きそばとそれぞれ好きなアルコールを買ってベンチで四方山話。ゆっくり休みながらその後は流れ解散と言うことで今日の撮影会は終わりました。又、メイン通りを撮影しながら歩いていると子供たちが大勢群がっていました。高下駄を履いたピエロ姿のお姉さんが風船でいろいろな形を作り子供たちにあげています。七夕以外にいろいろなイベントがあって子供たちにはいい思い出になることと思います。
メイン通りを突き抜けると大きな十字路があり、そこには舞台も設けられて踊りや音楽を演奏しています。この横の通りは屋台が並び屋台の多さでは一番の通りと思われます。橋の上から下を覗くと海岸方面から東海道線の下を通りさっきの十字路にでる道があります。橋が3本あり、一番手前の橋から向こうを見ると橋と橋の間の通りは明るくなり2本の橋の影で横にスポットライトを浴びたように光が広がっていました。その道をこれから七夕祭りを見に来る人や帰る人たちが行き交っています。これは最高の舞台だと思い、後は主役の来るのを待つばかり。じっくり待って何度も何度もパチリ、パチリ。私の好きな気に入った写真が撮れた場所でした。
もう夕方なのだがまだまだ薄暗くなり雰囲気のでる時間までは間があります。今日は少し夜の写真もと思っていたのでまずは一休み、缶チューハイとつまみを買ってしばし祭りの気分を味わう事に。段々薄暗くなり夜店の灯りで雰囲気が出てきて撮影開始、おじいちゃんに連れられてきた子供が買って貰う物をさがしたり、家族連れで来て興味のある物をねだっている子供たちや夜店で働く親と一緒に店番をする子供もいて同じ祭りでもいろいろな違った祭りの思い出として子供たちの心に残っていくんだろうなと思いました。
昼の七夕飾りも灯のともる夜になると雰囲気も変わり一変して綺麗になります。やっと七夕をバックに見物客を入れての撮影です。主役をストロボで浮き立たせて灯りのついた七夕飾り、これだけでは平凡なのでスローシャッターにしてカメラをぶらす、主役はストロボで止まり バックの七夕は流れる、後は何回も主役を待っての繰り返し。それなりに撮れたかなあと思った8時頃に今日の撮影を終わりました。