4月になっても曇り空で暖かい日は少ないのですが今日は天気も良く春の日和です。先週土曜日(4月1日)は地元、写真クラブの撮影会でした。桜も満開で良くなかった天気も晴れて絶好の撮影日和でしたが今日みたいに晴れたのもその日以来です。いつものことですがさて何処に行こうかな?下町撮影を兼ねて都営荒川線沿線にしようと思い南千住に行くことにしましたl。
地下鉄日比谷線で三ノ輪駅を出ていつものように三ノ輪商店街入り口に来ると昔ながらの果物屋さんがありますが今日は店が閉まっています。おじいちゃんとおばあちゃんが店をやっていたのでもしかしたら閉店してしまったのかなあと思ったりしながら路地に入ると左側にあったおばあちゃんがやっていた小さな古本屋も閉まっています。その後通った一本先の小通りの商店街も数件分が空き地になっていました。ここは去年3月に来たときには火事があって4.5件の店が燃えた少し後でした。(17年3月のフォトダイアリィに掲載)もう立て直して又店をやる気もなくなって廃業した物と思われます。時の流れが目に見えてわかり一抹の寂しさがよぎります。
撮影を始めようとしてもう1台の望遠用カメラを出してびっくりしました。こちらも広角レンズセットのカメラなのです。望遠レンズセットのカメラが入っていると思いこんでいたのですが10o〜22oと17o〜35oレンズの2台を持って来ていたので望遠側は50o弱まで、確認をおこったった失敗であきらめるより仕方がありません。初めての経験ですが気を取り直して今日は広角専門で撮影だと南千住を一回り。少し昔ながらの所はあるのですが写真にならず、遊んでいる子供もなくぶらりぶらり歩いていると目の前にクリスタルな高いビルが見えてきました。高さと言い前面ガラス張りで光っていてこの辺ではちょっと異様な光景です。その前には昔ながらの家が1件建っていて2階の物干し竿には洗濯物が干してあります。その手前は空き地になっていてテントが張り巡らされこれからマンションかビルたが建つ予定のようです。写真ではどこまで自分が感じた気持ちを表現できるか分かりませんが異様な光景とこれから建てられるビル等で囲まれ孤軍奮闘しているような格好になるであろう昔ながらの生活を表したいと思い、何枚も撮影をしました。
南千住を歩いていていつの間にか荒川の方に出て今のビルの有るところは荒川線始発駅「三ノ輪橋」から2駅位来ていたようですが始発駅まで戻って荒川線に乗ることにしました。「三ノ輪橋」駅は相変わらずにぎわっています。今日は天気も良く日曜日なので家族連れで子供達も多くいました。切符売り場もなく電車の運転手から一日乗車券を買い目的地のないミニ撮影の旅です。どんな出会いや展開があるのやら楽しみです。
電車の中は結構混んでいます。都民の足としてバス代わりに便利に利用されていていわゆる都電とか市電とか言われていた路面電車はほとんど廃止されている中で今だに残されているのは貴重とも言える線路になっていると思います。周りを見渡しながら感覚的に古そうな町並みはないかと見ていましたがなかなかそんな感じの町並みも見あたりません。6つ駅が過ぎた頃の「東尾久3丁目」という駅で降りぶらぶらと一回り、昔ながらの豆腐屋や風呂屋がありましたがどうもそれだけで一応撮影して次の駅から又、電車に乗りました。さて次は何処で降りようかと駅名を見ていると「荒川遊園地前」と言う駅があり何か催し物とか子供達が遊んでいて撮影になるのではと降りることにしました。降りると駅のそばから公園が続いていてまだ桜が満開の状態です。家族連れやグループで花見の最中、今年の桜は肌寒い日も多く、そんなに激しい雨風がなかったので先週、花見がてらの撮影会をして又、今日も花見が楽しめます。
この公園はドーム型のビニールテントの中の滑り台や電動カートが乗れる広場などがあり若い家族ずれも多くお休みのパパたちと一緒に楽しそうに遊ぶ子供たちの姿が多く見られました。カートで遊ぶコースは一段低くなっていて上からの撮影は背景が白く抜けていて逆光で撮るとすっきりした写真になります。後はシャッターチャンスの勝負なので時間をかけて何枚も撮り、何とか一枚気に入った写真が撮れたような気がします。その後、もう少し先に行くと門があって有料の荒川遊園地がありましたが中に入らなくても十分写真は撮れるので又、駅の方に引き返してきました。
駅に戻り電車に乗ろうとしてホームを歩いていると遊んで帰る子供たちが電車の窓から楽しそうな顔をして外を見ていました。「おっ、これは」と思いちょっと引き返しパチリ、パチリ。子供たちも答えてくれるように笑顔で反応してくれます。可愛い模様の電車と楽しそうな子供たちの笑顔、いいですね。
電車の中から町を見ていても段々都会っぽくなってきて下町風情からかけ離れていきます。電車は大きく左に曲がり坂を上り始めました。次の駅が「飛鳥山」駅,、どんな所か次で降りることにしました。駅を降りて飛鳥山が見えるところに来ると山は桜の花が満開で大勢の人が居てここは本格的な花見の場所でしてた。少し登った所の公園は奥の方に舞台もありビルマの人たちが踊りを披露しています。その前はお店もあり、そのお店の人たちもビルマの人たちで観客の中にも大勢のビルマ人がいます。今日はビルマのイベントを中心にしたお祭りのように思われます。公園の端に一本の見事な枝垂れ桜が満開に咲いていてその前は記念写真撮影の人たちがひっきりなしでした。もっと上の山に登ると山全体が桜の木で花見の宴会や上の公園では子供たちが元気良く遊んでいます。
桜の下の宴会や公園で遊ぶ子供たちを撮っているうちに太陽は斜光になりいい光です。もっと先の駅まで行くつもりだったのですが今日はここで終わりだあ思い、公園に斜光が当たらなくなった頃、飛鳥山を降りました。「飛鳥山」駅から電車に乗って又、三ノ輪橋に戻ります。電車も斜光を浴びてくっきりと浮き立ち、もう日暮れ間近を感じさせます。今日は下町風情を撮りたいと荒川沿線を選びましたが予想は全然外れ、もうそんな所は少なくなって難しいなあとつくづく思いました。しかし思いも寄らないのがスナップ撮影の面白さです。おおざっぱな撮影目的で出会いを楽しみに出かけるいい加減な撮影方法が私の常なので今日も思わぬ2度目の花見と最近は撮ることが難しい子供たちの写真が思う存分に撮れたことが出来たので満足の撮影日和でした。