地元写真クラブ、フォト司の一泊撮影旅行が10月22日〜23日に決まり、新潟県柏崎市高柳町「じょんのび村」に行くことになりました。ここは村おこしの為、第三セクターによる公共の温泉宿で近くには棚田やかやぶき集落などもあり写真撮影にも適した所です。季節的には紅葉にはまだ早く、棚田も稲刈りが終わってポイントの狭間ですが親睦を兼ねて出かけることになりました。
新幹線では料金が高いので池袋から高速バスで関越自動車道を通り、柏崎インター入り口で降りれば迎えのマイクロバスが来てくれることになっています。池袋は午前9時50分に出て柏崎インターに着いたのは午後2時15分頃でした。すでにじょんのび村からのマイクロバスが着いていて早速、撮影場所に直行するとのことです。山道を大分走り紅葉している場所に着いたときはもうじき太陽も山陰に隠れる時間でした。紅葉にはまだ早いので紅葉している所まで走ってくれたらしく時間は午後4時頃になっていました。太陽はもう山肌に隠れようとしています。光りを求めて駆け足したりと忙しく動きましたが後手後手に回り、少し経って日は山陰に隠れてしまいました。この時期に紅葉を見れて少しでも撮影が出来たことを良しとして薄暗くなった山道をじょんのび村に向かいました。
じょんのび村の宿泊先「萬歳樂」に着いたのは午後5時30分頃であたりはすっかり暗くなっていて部屋で浴衣に着替えて早速、温泉に入りました。屋内に2つ、外に出ると露天風呂が2つあり、ゆったり入ることが出来ました。話しに聞くとここの温泉は竹下内閣の時に「ふるさと創世」とかで1億円を地方に振る舞う政策をしたことがありましたがその金で温泉を掘り起こしたのだと言うことです。源泉は大分離れていて各地に引っ張っているとのことでした。「萬歳樂」の建物もしっかりしていてイメージしていたのとは違い立派な立物でした。又、地元で研究してここだけで飲めるどぶろくがお勧めらしく食事の時に一杯だけは全員に配られました。どぶろくはかすをこしていない白く濁った酒なのでつぶつぶ感があり、酸味と渋みもあり評価が別れる所だと思います。好きな人は「これは美味しい」と言って追加して飲んでいましたが私はどうもという感じで追加はしませんでした。
ここはフォトガイドパックと言うのがあり朝と夕方の2回、季節に応じた撮影スポットをマイクロバスで案内してくれて撮影旅行客も集めようといろいろ村おこし企画を立てて頑張っています。フォトカイドパックと言っても特に別料金はかからず平日一泊2食付き、フォトカイドパック付きで12000円、土曜・休日前が14000円(税込み)と言うことで安いと言う感じがしました。23日午前5時頃7名の参加者の内4名が早朝の棚田に向かって暗い内に出発しました。現地まで来るともうカメラマンのグループが撮影をしています。
今日の天気は曇り時々雨です。夜中は雨が降っていましたがこの時間はもうやんでいました。光は期待できませんが山肌に霧が出ていてなかなか絵になっています。棚田的には稲刈りも終わり田圃に水が張ってあったのでまだ良っかったけれどベストでは無いので霧が頼りです。霧もどんどん変わり今、良いかなあと思っていると無くなってしまったり忙しいくらいでした。棚田の撮影ももういいかなと思った頃に霧が全体に広がり段々何も見えなくなって撮影も終わりになりました。
次に高柳町のかやぶき集落、荻の島に着いた頃は今日の天気予報は外れて太陽も顔を出してきて、いい天気になりました。まだ朝も早いので人影は見られませんが夜に降った雨の滴に濡れた草花はしっとりして味わいのある雰囲気でした。コスモスや毛糸の花も都会と違って色鮮やかでやはりこの色は空気の良い山あいまで来ないと見られない風情だと思います。特にコスモスのピンクは色鮮やかでモノトーンのかやぶき家をバックに配して撮ると一服の絵になります。いろいろ場所を変えたり角度を変えたり夢中でシャッターを押しています。ここからじょんのび村まで車で5分ですが8時の食事予定に近づいて来たので帰ることにしました。
8時頃から朝食をとり、少し休憩して昼過ぎまで撮影に行くことになり、歩いて30分位であろうと思われる「かやぶき集落」に行くことにしました。その事を聞いて「それぐらい車で送って行きますよ」と言われ車であっという間に現地に着きました。着いてびっくりしたのはかやぶきの家を描いている人達が至る所に大勢居ることでした。想像もしていなかったので早速、描いている人達をいれて撮影開始、これ又、変わった光景の写真が撮れたと大満足です。写真撮影者ばかりでなくこのかやぶき集落は絵を描く人々にも格好の題材でこんな光景は今では当たり前なのでしょう、昔はかやぶき集落に行っても見られなかったので最近の傾向なのかと思います。
この近辺のかやぶき集落は家の回りや中もよほど図々しいことをしなければ撮影しても大丈夫という事も聞きました。家の中までは撮影をしませんでしたが家の回りや仕事をしている人達を撮っても好意的で本当に撮影は楽しくできました。村おこしとして観光客導入にいろいろ工夫を凝らし「かやぶきの集落」の保存などには補助も出ているようで全体で協力しあいながら村おこしに取り組んでいるように思われます。ある農家の庭先に入り撮影しているとキャンバスなどがあり絵を描いている様子なのですが人が居ません。縁側に帽子があってこの家でお茶に呼ばれているようでした。撮影を終えて帰ろうとすると中から農家のおばさんが出てきて「中で一緒にお茶でもどうですか?」と声をかけられました。時間もあまり無かったので好意に感謝しながら丁寧に断りましたがなんとも清々しい思いをした瞬間でした。農家は今、秋の収穫や冬支度で秋の柔らかい日差しの中、見た目にはのんびりと時が流れていくような感じです。
帰りもバスで迎えに来てくれると言っていましたが悪いので連絡をしないで余裕をもって午前11時30分過ぎにかやぶき集落をでました。萬歳樂で昼食をとって午後2時頃、バスで高速バスの停留所「柏崎インター入り口」まで送ってもらい感謝の気持ちを込めてお礼を言って別れました。今回、送り迎えや撮影地の案内をしていただいた吉満さん、いつもにこにこと親切に世話をしていただき、本当に気持ちのいい撮影旅行ができ有り難うございました。今日の天気は快晴で暑いくらいになっていてこのバス停も西日を浴びてバスを待っている間も汗がでてきます。
埼玉県・上里サービスエリアで休憩を取った頃には5時も過ぎていてあたりは暗くなっていました。バスの中で運転手さんが「東京の方は雨が降っている」との事でその内、走っているとだんだん雨になってきました。バス停、池袋東口に着いた頃にはけっこう強い雨が降っていました。家に着いてから聞くと今日は1日中雨で昨日の午後あたりから降っていたとの事、この2日間の撮影旅行は予報も外れ、いい天気になって、楽しい撮影とフォト司の親睦も出来、いい思い出になりました。誰からなしに「今度は夜行で行って明け方に迎えに来て貰い、その足で撮影をして昼は休んで夕方又、撮影というのはどうだろう、時間の無駄もなくていいんじゃないか」などと言う声も上がっていた位でみんなで満足した「じょんのび村」だったと思います。