朝6時頃窓のカーテンを開けたら、あたり一面雪景色、天気予報通り昨日の夜半から降り出した雪は積もっています。今日は久しぶりの雪模様を撮影に行かなくてはと9時頃に家を出ました。
私の住む団地は下より200メートル位小高い元、山の上にあります、しかしこの少しの高さの違いが雪の日は下と大違いなのです、道路も含め完全に雪が積もっていて長靴が必要な時でも下に降りていくとそんなに積もっていなかったり、みぞれになっていたりで完全武装が恥ずかしいくらいです。今日もそんな感じなので本当は雪の街のスナップが撮りたいのですが山続きの久良岐公園に行き雪景色と公園に雪遊びに来ている子供達が撮れたらと思い出かけました。途中、子犬をつれた人に会いました、子犬は本当に嬉しそうにジャンプしながら引っ張っています。「本当に嬉しそうにですね」と声をかけるとにこにこしていました。まだ生後3ヶ月だそうです、子犬なので嬉しそうにはしゃぐのも納得しました。
京浜急行の電車が雪を載せて走ってきました、この下がトンネルになっていて入っていきます、いつも見慣れてどうってことない景色も物珍しく思わず撮ってしまいました。やはり風情があります、途中の森が丘の住宅で椿の咲いている家がありました、雪が花や葉の上に積もっていて綿帽子のようです。冬のこの時期、花も少なく山茶花や椿の花は寒いこの季節をなごましてくれますが雪にうもれた椿の花は尚、情緒が感じられ「寒椿」という印象がぴったりでした。
汐見台団地を通り20分ほどして久良岐公園に着きました。あたり一面雪に覆われて人影も見あたりません、広い公園に入っていくといつもは野球などをやっているグランドで子供達二人が遊んでいます。少年達は中学生位であまり動きもなく、ちょっと撮影意欲が沸かず遠くから撮っただけで雪の積もった無人のぶらんこや滑り台などを撮影していました。人はその他に一人の男性がランニングしています、いつも来ているのでしょうが今日は走っている人はさすがに少なく家で冬休みというところでしょうか。
休憩所のある売店は閉まっています、その脇の広場では犬を遊ばせているおばさんがいて少し犬を撮らせてもっらっていましたがどうもピンときません。やはり子供達の写真が撮りたいのです。そんなにはいないと思っていましたが雪で遊んでいる子供がほとんどいないのです、少子化と子供の世界も変わってきているのかな?。下の方に大きな池があるので向かっていると子供二人とお母さんが歩いてきます、挨拶をして「写真を撮らせて、遊んでいる子がいないんだよ」と言うとお兄ちゃんは弟相手に雪合戦を始めました。後ろからだったり斜めからだったりでいいアングルや表情が撮れません、その内に弟の顔に雪が当たってしまって泣いてしましました。やってもらった為に思わぬ事態になり「ごめんね、ごめんね」と謝って撮影はすぐに終わってしまいました。「どうもありがとう!」と言って別れましたがせっかく気持ちよくモデルになってもらった兄弟に悪いことをしてしたなあと反省しきり。
下の大池に来ました、見慣れた景色が雪に覆われ、まるで別世界、池の中の杭に積もった雪や枯れ草に積もった雪景色がモノトーンの世界を作り出しています。池の畔に孫を連れたおじさんがいましたがどうも撮れなくて池の周りや奥の梅の木等を撮っていました。梅はまだ蕾も付いていないほどです、ここの紅梅は見事でしたが最近は剪定しているので枝が目立ってきて撮影の興味が薄れています。木々に吹き付けたような雪や雪の積もった木々など被写体に事欠かないので撮影に夢中です。この久良岐公園は横浜市管理の公園で自然の残る大きな公園です。休みの日には多くの人達が自然を求めて集まってきて貴重な憩いの場となっています。
大池の畔から別の公園の入り口付近では孫と遊んでいるおじいさんがいました、雪だるまを作っているようです。早速、声をかけながら近づいていき撮影を始めました。「最近は雪が降っても表で雪遊びしている子供が少ないですね」と話しかけながら撮らせて貰いましたがお孫さんは外孫でよく分かりませんでしたが今日は置いて行かれたとか言っていました。女の子も大きくなった雪玉を楽しそうに転がして雪だるま作りに挑戦しています。この大雪も関東地方では5年ぶりとのこと、女の子も物心付いてからは初めての経験だと思います。仲の良い、本当に楽しそうなおじいちゃんとお孫さんの写真が撮れたことに感謝してお礼を言って別れました。
ここは岡村に近い大岡町の久良岐公園出入り口、ここを出て街場に行くか、又戻って久良岐公園を撮影するか?街場に行きたいが雪はなく撮影できるのか、戻っての久良岐公園も雪はあるが子供達はいないし、もう撮影済み。迷ったあげくに雪はなくてもまだ撮っていない街場に行くことにしました。案の定、人の入らない所は雪は積もっているものの道路は車も通るしほとんど雪がありません。ぶらぶらしながらも鎌倉街道に出て、ほとんど撮影もしないまま京急上大岡駅の近くまできました、京急デパート駐車場の出口があっていつもいる係員も今日は雪かきしながらの誘導です。
時間も12時過ぎているし、街には雪も積もっていないのでそろそろ帰ろうと思い自宅近くの神社にきました。ここも団地に登る道の一つです、木々に覆われ人の通りも少ないので雪が積もっていて子供達が遊んでいました。赤い帽子の少年と女の子、その他に小学6年生位の男の子2人、赤い帽子の男の子に声をかけ記念撮影風に撮ったりして女の子も撮りたいなあと思っていると逃げるようにいなくなりました。高学年の少年達も撮って話をすると「何で撮っているの?」と言われました、「趣味で写真を撮っているんだよ、カメラ雑誌など見たことないかい?」と言ってもよく分からない様子です。最近は子供の誘拐殺人などが多く学校も家庭も子供達も警戒に過敏になっています、これはいかしかたないことだと思いますが写真撮影が前みたいに自然な子供達の動作、表情が撮れなくなった事は非常に残念に思います。