今年は3月に入ってもあまり暖かにならず、もう彼岸を迎えてしまいました。天気予報はこの3連休は天気もいいとの事、19日に墓参りをして20日に撮影に出かけようと思っていました。ところが当日は予報が外れ肌寒い曇り空、連休の最後の日は外したいと思っていてもこの天気ではと21日に出かけることにしました。
21日は天気も良く暖かく昨日とは大違い、久しぶりに南千住に行くことにしました。
都営地下鉄「三ノ輪駅」に11時30分頃着き、南千住1丁目に向かい、都電荒川線「三ノ輪橋」近くの商店街を歩いていると5.6軒火事になった商店街が有りました。
行き交う人も立ち止まり、様子をう伺ったり、張り紙を読んだりしています。2月半ばの日付で火元と見られる商店主の詫び状が書いてありました。隣の店まで焼失し危うく難を逃れた洋服店は営業をやっていましたがさぞかしハラハラしたと思います。
焼けた個人店はこのまま廃業してしまうのか再開が出来るのかが気になりました。
南千住1丁目の商店街や町は古い感じの家並みも少なくなり、少し撮影していると学校やお寺になってしまいます、瑞光小学校の校庭の入り口に「校庭使用実験中」という小さな看板が有りました、一瞬、何のことだろうと思いグランドを覗くと父兄の人が2人机に座って子供達が遊ぶのを見守っているようです。私なりの推測ですが最近学校を舞台にした凶悪な事件が相次いでいてグランドの使用を禁止していたのが父兄立ち会いの元で再開したのかなあと思います。それにしても異様な感じですし、遊んでいる子供達も少ないです、昔の学校は安全で子供達が大勢、自由に遊んでいたはずがこんな時代になるとは想像も付きませんでした。
南千住6丁目の方に歩いていると大きなお寺がありました、墓参りの人達が出入りしています、ああ今はお彼岸だ、そう言えば19日に墓参りに行ったとき、霊園などの墓参りの撮影もいいかなと思ったときも有りましたがわざわざそれだけを撮影に行くのもなあと思っていました。これは丁度良い、ここでそんな写真を撮ってみようと思い、お寺に入って行きました。今日は本当に天気も良く、暖かでお彼岸日和です、ここは東京のお寺なので古いお寺でもやはり通路が狭いですね、そんなに墓参りの人々も多くありませんでした。
人を入れないで供養や墓参のイメージを描きながら墓地の中を行ったり来たり、なかなか難しい。
墓地の中によく見かけるのが白い看板、読んでみると「このお墓の縁者でお参りの方がございましたら寺務所へお寄り下さい。」と書いてありました。
遠い縁者が墓参りに来るくらいで無縁仏状態になっているのだと思います。
そんなお墓が多数見受けられ、古いお寺の現状を端的に表していると思いました。
これからは同じ様なお墓が多くなり、どこのお寺に行っても見られる光景になるのかなあと侘びしい思いにもさせられる瞬間でした。
南千住6丁目を行くと隅田川の千住大橋にたどり着き、橋を渡らないで川沿いに歩いていると天皇公園があり、子供達が遊んでいました。少し撮影をして進むと川沿いに高層ビルが建ち並びます、前の方は陽が当たっていますが裏の川沿いは日陰になり川風が強く、午後4時過ぎたこの時間は急に寒く感じられました。川向こうの町はまだ陽があたっています、夕陽で赤く染まった町は暖かく感じられちょっと感傷的になりました。
そろそろ帰るために都電荒川線沿いを終点「三ノ輪橋駅」に向かっていると今まで何回か来ていますが気づかなかった事を発見しました。遮断機のない踏切です、そこには信号機があり車も電車も信号で渡っています、この変わった光景を写真で表そうといろいろ撮っている内に又、気づきました、これは私の思いこみが原因ですが電車の通る時に道路の方が赤になるのかと思っていたら信号は時間で変わっています、電車が来なくても赤になり車や人は止まります、反対に電車も赤で踏切の前で止まっていました。
信号と電車と車でこの光景を表現しようと電車の通過を何回も待っている内にもう6時頃になっていました、まだ十分明るさもあり4時頃撮影を終えた時が嘘のようです、でも今日はこの辺でで打ち止めだな。