今月も夜の写真を中心にと思い新宿に行くことにしました。夜の写真は銀座、新宿がおもで少し浅草、横浜での撮影というのがパターンです。夜のスナップ撮影は撮影条件が厳しくなり感度を上げて明るいレンズでとなりますがそれでも難しい物があります。それで明るい街の銀座、新宿などが人物の被写体もあり出かけることになります。
夕方4時半頃新宿西口に出て駅前広場などを回り、南口に来たころには5時も過ぎもうじき太陽の沈みかける夕暮れ時になっていました。相変わらず駅への乗り降りなどで大勢の人達が行き交っています。
南口付近は長い間大がかりな工事中で工事用フェンスにはモノクロで動物や街のイラストが描かれています。どうしてもフォトジックなのでいつも人物との組み合わせで同じパターンの撮影ですが今日もねばっています。なかなか絵になる主役が来ないのと来ても大勢の人が通るので重なって撮ることができなかったりで思うようには撮れません。
南口から新宿高島屋の付近に行き又、西口の方に戻ってくる頃にはすっかり日も暮れて夜の街に変身していました。このミロード街はおしゃれな店舗が並んでいて若者達でにぎわっています。アクセサリー、洋服、バックとほとんど若い女性向けです、ディスクジョッキー用のスタジオやアイスクリーム売り場などもあり若者達の楽しい憩いの場という感じです。ここは照明も一番明るく条件的には一番撮りやすいのですがこれがなかなかで今までもここではそんなに良い写真は撮れていません。
どこでもそうですが同じ所をぐるぐる回りながらの撮影です。南口から西口を回り又、歌舞伎町にでました。アルタ前近くの工事塀に大きな写真の広告が貼ってあります。モノクロ写真の前に黄色い自転車、夜なので益々フォトジック、これだけでも面白いので撮ろうと思っているとわざとじゃまするようにグループの一団が止まってこれから飲みに行くのか打ち合わせ。まあ良くあることとじっと待ってから撮影、何枚か撮影しているうちに一人の若者が携帯電話をしながらフレームの中に入ってきました。これは丁度いい、背景ばかりでなく人物がが欲しかったので好都合、こんな事もあるのでスナップ写真はやめられない、今日も良い出会いがありラッキーでした。
もう時間的にも帰りの時間と思いアルタ前の映画の看板脇を歩いていると柵の中に彼岸花が群れて咲いています。花は枯れかかり、ちりちりした感じでしたがこれがかえって夜の女をイメージさせる。明るいレンズで絞りは開放、ネオンをバックにクローズアップ、真っ赤に燃えては傷つきながらネオンの街を生きていく。これは考えすぎの妄想か?こんな花の写真も新宿だから撮れたのだと思いました。さあこれで今日も満足満足、時間も10時15分、帰ることにしました。
新宿ミロードから西口駅前を通って思い出横町、ここもいつもながら混んでいます。写真的にはなかなか撮れそうもないのでいつもすーと流してチャンスがあればすかさずパチリうろうろしては居られません。珍しさもあってか外人のお客さんも多く見られます。飲むのにも写真的にもいい雰囲気ですね、難しいけれど魅力的です。
歌舞伎町の入り口は相変わらず人の海、いろいろなお店の客引き等の若い男達も大勢居ます、新宿歌舞伎町眠らない街、独特な雰囲気です。新宿コマ劇場の前を通って映画街、この辺は時間的にも人も少なくなってきました。夜になってもまだ寒くもなくコマ劇場のモニターを見ながらのんびりと時間をつぶしているというような人も見受けられ、先ほどの喧騒が嘘のようです。ゆるやかな時間が過ぎていくと言う感じです。
歌舞伎町から南口の方に回って2度目の高島屋脇、ここでもそれぞれベンチやその他に腰掛けて電話をしたり本を読んだりと夜の時間を過ごしています。この辺はもうじき11月になると毎年恒例のクリスマス飾りが並び綺麗さと人の集まりで魅力的な場所に変身します。難しいながらも写真的にも面白く、今年もシャッターチャンスの出会いと共に年末の楽しみにしています。