長くて蒸し暑かった夏もいつの間にか蝉の声から虫の声に変わり、着実に秋へと向かっています。
日没も7時頃から今は6時頃になって来て、段々夜の時間が長くなり、そろそろ夜のスナップをと考えて
銀座に出かけることにしました。
去年の夜の撮影は広角はデジタル、標準(50ミリ)はF1.4のレンズでフィルムカメラでしたがこのミノルタのボディは夜、ピント合わせの時に赤くひかり目立ちます。
そんなこともありキヤノンのレンズ50ミリF1.4を買いました、やはり2台ともデジタルの方が便利です。
家を3時頃出て有楽町には4時20分頃着き、昼のスナップもと思っていましたがやはりギャラリーに入ってしまいました。
フジフォトサロンは今年の10月上旬発売のFinePixs3Proの宣伝でプロ写真家達が撮った写真を大きく飾っていました。後の2つのブースは「草津・白根の四季」とグループ展で花を中心の「折々の季」が展示してありました。
コダックサロンでは著名人を撮ったポートレイト写真展・京セラ・コンタックスサロンは「谷中散歩道」といろいろでした。
その中で印象的だったのは「草津・白根の四季」の厳しい朝夕の風景写真や著名人とじっくり相対して撮ったポートレイト写真で撮ったときのコメントも書いてあり、それぞれの個性を引き出すため、その場の雰囲気作りや工夫等の苦労がわかり大変勉強になりました。
又、「谷中散歩道」は今は見られなくなった昔の写真と現在の写真を入れて最近クローズアップされてきた谷中・根津界隈を表現していて下町が好きな私には興味深い写真展でした。
ギャラリーを観て銀座通りに来ると5時半頃ですがやっと薄暗くなったと言う感じです。
あれ、5時過ぎているのにまだ歩行者天国だ、たしか歩行者天国は5時までのはず、でも現実にみんなのんびりと車道を歩いています。
やはり今日も湿度の高い暑さでしたがこの頃になると大分しのぎやすくなってきました。
50ミリのレンズは絞り1.6にして撮ってみるとやはりいいですね、ぼけ具合と写画が何とも言えません。もっとアップ気味の方が効果が現れるでしょう。
ピント合わせの時ボディが赤くひからないのも良いです、ピントも合いぶれないよう撮るのが難しい。
でも、う〜んこのレンズちょっとピント合わせが遅いなー。
銀座4丁目あたりから新橋方面にぶらぶら歩いていると救急車が歩行者天国の中を走ってきました。
すぐそばで止まったのでどうしたんだろうと近づいてみると中年の女性が抱えられていて顔は血の気が失われています。
家族の人達も心配顔で見守っていました。
頭や心臓でなく、軽い貧血ぐらいならいいのになあ……
救急車が居なくなる頃、今度はパトカーが歩行者天国の中を走ってきました。「もうじき6時になり歩行者天国が終わりになるので皆さん車道から出てください」とアナウンスしながら走っています。
あ、今は歩行者天国の終わる時間が6時になっているのだとわかりました。
写真を撮りながら新橋近くまで来て又、日本橋方面に戻りながら歩いていると先ほどはいなかった大道芸をやる外国人がいました。
銀座はいろいろな大道芸をやる外国人がたくさんいます、この人も前からいるで銀座を中心に何年も日本に生活していると思われます。
この人の大道芸はバイオリンの音楽に合わせて操り人形でバイオリンを弾くまねをします。
曲にのってあたかも本当にバイオリンを引いているように見えるところがこの人の名人芸です。
観客達も食い入るように人形の動きを見つめていました。
銀座通りを1丁目まで戻り一回りしたので今度は有楽町の方に裏路地や通りをぶらり、ぶらり、いつもの事ながらなかなか被写体は無いなあ〜。
JR有楽町駅をくぐるとビックカメラ有楽町店、ここは元そごうデパートで家電だけでなく何でもあって安い、缶焼酎を買って一休み。
JR有楽町駅のガード下は昔の雰囲気を残したままの飲み屋や食べ物屋が多く残っています。
ここもガード下の通路壁面は昔の映画ポスターが張ってあり、懐かしさと哀愁を感じます。
今日は珍しく通路にまで御客が出ていて賑やかでした。
ガード下周辺を被写体を求めてさまよい歩き、赤提灯等を撮っていると一人の男の人が声をかけてきました。
「何、撮ってるの?」「赤提灯など撮っているんだ」と言うと色々話しかけてきて「兄弟には公務員もいてみんな堅い仕事をしている」とか「自分はこんな事をしているが空き缶回収は好きで、これからの社会的な仕事と思っているので来年から会社を興すつもりだ」と目を輝かして話していました。自分でも言っていましたが「ホームレスとは違い毎日風呂にも入っているし、空き缶の出る所のお得意さんも持っている」とも話していました。確かに身綺麗で一般的なホームレスでは有りません、「来年会社を興したらパンフレットなども作らなければならないので写真などを撮ってもらいたい」とか言っていましたが連絡先など聞かれることも無く別れました。なにか自分の夢に酔いしれているようで前途多難だなあ〜と思いました。
時間を見るともう9時半を過ぎています、今日もそろそろ終わりの時間、ラーメンでも食べて帰ることにしよう。