あっと言う間に桜も散り、春らしい清々しい日も多くなりました。今日は暑いぐらいの天気らしく、久しぶりに浅草に足を向けました。浅草、銀座、新宿は私のホームグランドにしたいと思い、定期的に撮影に出かけています。
昼前に浅草に着き、浅草寺にはいると仲見世通りは相変わらずの混みようです。
今日は10日ですが4月8日はお釈迦様の誕生日で仏生会・花祭りと言うことで浅草寺境内は屋台のお店が出ていました。
いつものことですが観光客の賑わう浅草寺はすぐに出て飲み屋、場外馬券売り場、映画館のある浅草六区の方が興味もあり行ってしまいます。
六区通りは落語や演劇、映画などを上映していて昔から有名な芸人さんの育った伝統ある所です。
伝統と進化は相反して浅草全体に言えることですが昔ながらの懐かしい所が多く、つい足を運んでしまう町です。
映画も新しい映画を上映している映画館もありますが私たちがよく見ていた時代の映画を常に上映しています。懐かしくて入ってみたいと思うこともありますがさすがにまだ入ったことは有りません。ちょっと時間がもったいないと思ってしまう……
六区界隈を撮影して時間も2時半頃になったのでちょっと一休みということで浅草寺の方に戻り、酒屋で缶酎ハイと付近のお店で山形名物の丸こんにゃくを買って公園に来ました。
近くで遊んでいた子供達がそのこんにゃく何処で売っていたのと聞いてきてきたので教えると「美味しそう」と言いながら買いに走っていきました。
心で「美味しいよ」と言って缶酎ハイを一杯、これがたまらんなあ。
一休みもして、浅草寺を抜けて大衆劇場「木馬館」に来ると3時20分ぐらいになっていました。
ここは昼の部と夜の部の2回公園で、3時半過ぎると昼の部が終わり、観客が出てきます。
役者さん達も裏から出てきてお客さんにお礼の言葉や記念撮影とファンサービスで木馬館の回りは人であふれます。
そのそばには椅子に座って夜の部を見るお客が並んでいて顔ぶれを見るといつもの人も沢山います。
根強いファンに支えられ大衆演劇も盛況のように思われました。
六区付近は夕陽も当たらなくなり、陽は浅草寺の方に来ないと見られなくなる5時過ぎ、浅草寺は営業を終え扉を閉じ線香も煙も消えて清めの水も止まりました。
それでも煙のない所で有るかのように手で頭や体に煙を当てるような仕草をする人や閉まった扉の前にずうと並んでお祈りする順番を待つ人達でまだまだ賑わっています。
あまり信仰心のない私も熱心な姿を見ると何か考えさせられました。