3月は久しぶりに早春の三浦半島を撮影に行こうかと思っていました。写友も話に乗り3人で交通量の少ない
平日にと言うことで金曜日の18日、車で出かけることにしました。
晴れの続いていた3月も木曜日頃から1週間ほど曇り空の予報です、春の日射しが欲しいのに……
前日の17日は冬日で1日中雨でした、場所によってはみぞれも降り18日の天候が心配でしたが前日の予
報では雨も止み、晴れ間も出るとのこと。
当日は天気予報通り曇り空でしたが晴れ間の出ることを期待して朝9時頃から撮影に出かけました。
葉山に出て、長者ヶ碕を通って秋谷に着いた頃には天気予報通り晴れ間も出てきました。
磯では釣り人が釣りを終えて帰る時間でした。
この辺は景色の良いところです、しかし写真的には夕方、日の沈む頃がベストショットなので日が出ていたら帰りの撮影地にということで撮影はしないで先に行くことにしました。
武山自衛隊の駐屯地を過ぎると荒崎です、荒崎は漁港で葉山などではほとんど釣り船に切り替えていますがここは今もほとんど昔ながらの漁港という感じです。
たき火をしながら数人の若い漁夫が船の帰りを待っている様子でした。
少し離れたところで網の繕いをしている漁夫を見かけました、挨拶をして話を聞きますと若布漁はもう終わっている頃と言っていました。これから行く三戸浜では若布の干す作業なども期待していたのですがもう遅いかな?、ここでは時々雲に隠れる太陽を気にしながら錆びた漁具などの撮影に夢中でした。
キャベツや大根畑を通って三戸浜海岸に着くとやはり若布作業は終わっているようでした、若布を干す棚もなく静かなのんびりとした海岸です。
人影もなくと思いきや一人のおばさんが海岸に流れてくる若布を拾っています、網かごを用意して魚婦と言う感じでこれは絵になると3人は近づいて行き思い思いに写真撮影。
話を聞くと魚婦ではなく三戸浜の住人だと言うことです。
拾った若布は秋田の実家にも送るのだそうです、秋田から出てきて60年になると言っていました。
でも絵になるなあ、やはり写真は出会いだとつくづく思いました、三戸浜にこのおばさんが居なかったら一枚の写真も撮ることもなく、がっかりして立ち去るところを今日のベストショットかなと思える撮影地になりました。
三崎港はマグロの漁港として有名で、今日は平日なので静かですが日曜、祭日はマグロの買い物や食事にと一般の人達が集まり、大変な賑わいになります。
食事をしてから、三崎1.2丁目を回ると昔の建物が今も残り漁港としての独特の雰囲気が感じられた。
古びた蔵が何軒も有るのも特徴です、昔はマグロ漁から帰った船乗りが久しぶりに陸に上がり、ドンチャン騒ぎをしたりして活気のあった飲屋街の雰囲気も残っています。
派手な色合いの飲み屋の看板もなぜか色あせて寂しげな様子でした。
午後になって天気は曇り、夕陽は期待できそうにないので葉山の夕照は諦めて金田湾漁港に来ました。
ここは日曜の朝市でも有名な漁港で、朝早く取り立ての新鮮な魚を積んだ船が帰り、朝市として一般の人達にも売られています。
餌にありつけるのでカモメは当然、ここには鷺も集まり、よその漁港にはない魅力のある撮影地でもあります。
今日もカモメに混じって数羽の鷺がいました。鷺は朝早く集まり船が帰ってきて餌を食べれば戻ってしまうのですが常時居ついてしまった鷺も居るのかな?
今日は光もなく写真的にはつまらないので日を改めて天気のいい日に朝早く来ることにしてほとんど撮影もしないで帰ることにしました。
早春の三浦半島、柔らかい日差し、のんびりした雰囲気の漁村、イメージはありましたが前に来た時よりも残念ながら期待はずれでした。
これも季節的に少し遅かったのと天候の結果だと思います。